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シン
あの人に落札された…
金貨、750枚。
私が稼ぐとしたら、2回くらいタダ働きをしなきゃダメな金額だ
高すぎる……。
私にいったい何を望んでいるんだろう…。
私の価値としてしては、ただ鼻が利くとか、目が良いとか……。
悪いところは、怒ると止まらなかったり、沢山ご飯を食べたり…。
私に金貨750枚の価値なんてどう考えても無い
有るとしたら……人体実験!?
「うぅ………っ……。」
何を望んでいるのか…やっぱり、体…
痛いのは嫌、苦しいのも嫌
出来ることなら、もう少し生きていたい…
私を連れてきた男の人が、扉の前で止まった
少し待て、とジェスチャーで言われ、静かに待つ
「失礼します。連れて参りました。」
「ご苦労。では、奴隷紋章等は要らないのです ね?」
「あぁ。」
男の人がなかに入って何かを話すと、入れ替わりで私が部屋の中に入った
「ここはあと二時間ほど開けておきます。最初の命 令などの設定にお使いください。」
「どうも。」
男の人は外へ出てしまい、私と男の人だけになってしまった




