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勇者が女だと駄目ですか?  作者: 黒犬神
ドランとアリス
182/242

紳士的対応

「断る……。って言っても素直に聞いてくれるのか?」


「いいえ。勿論粘らせていただきます。」


断った所で意味が無いのはお約束。しつこく食いかかる王女様【自称】


欲しいならちゃんと落札しろよ。無理だけど。


「いくら王女様と言えど、簡単に譲るわけにはいかないな。」


「では、どうすれば?」


「そうだな。まずゆっくり180°ターンして自分の母国に帰ってくれ。そしたらちゃんと布団を温かくして眠って忘れろ。」


「あらあら、随分と面白い冗談ですね~。」


王女仮の目線が冷たくなる


「はっきり言ったほうが良いか?売る気は無い。さっさと帰れ。お家に帰れ。今すぐ消えろ。死ね。」


「全くもって愉快な人ですね……。」


よしよし。良い感じ良い感じ。


「なんだ?お前は罵られて喜ぶタイプか?よっぽどお前の方が愉快な人格をしてるよ。ほら、地面に頭を擦りつけながら頼んでみたらどうだ?」


「一国の王女をここまで苔にするとは……。どうなるのか解ってますね!?」


「煩いぞ。帰れ。もしくはこの場で醜く爆ぜろ。爆ぜろ。爆ぜろ。爆ぜろ。死ね。」


おぉ、どんどん殺気が満ちてる


この王女かっこ仮。例え王女でなくても金持ちなのは確かだ


少なくともオークションでは俺と競うほどの金を出せる。


おまけに、護衛が朝の奴らの2倍以上とは…。


「これを見ても、まだ平然としてられますかね?」


指パッチンで部分的な鎧を身に纏った兵士がゾロゾロと出てくる


前から15人。後ろにも10人。右上の家に5人。左に5人。


伏兵なし。頭悪…。


しかし、面白いのはこの兵士、全員女で構成されてるな


おまけに統率も取れていて、なかなかよさげな的ですこと。


「今なら許してあげてもよろしいですよ?誠心誠意の謝罪を…。」


「それはフラグだぞ?死ぬのか?死にたいのか?」


「どうやら本当に頭が可笑しいようで…。シンさん。私と来なさい。今の状況を見ればわかりますよね?」


やっぱりそれか。アホだな…。


「私と来れば食事などはちゃんと3しょ」


「『吹き飛べ愚民共。我は独裁者。我が1にして全。愚民は今すぐ頭を地につけよ。愚者は醜く爆ぜろ。』」


「グギャ!?」


「『俺の後ろに立つのは危険だ。』」


「ギィァッ!?」


はい。無力化完了


「な、なっ……。」


「分かったか?とっとと失せろ。」


王女は手を出さないでやる優しさ。誉めてほしいね


「優しさ溢れる俺が手を抜いてやるから。次はちゃんとした態度でな~。」


ぶっ倒れた他の兵士を跨ぎ、とっととホテルへ戻ろ…。



「行くぞ。シン?」


「ひぅ……、あぅ、……。」


あれ?もしかして腰抜けた?











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