172/242
オークション
男達を一掃、合流時間ぴったりに奴隷商館にやって来た
「ドラン様、準備はよろしいでしょうか？」
「あぁ、先に金を預けるんだったな。」
奴隷商館に入り、受付で金庫の中に金を入れる
すると、中に入った分の貨幣が記録され、受け付けのボードに出る
「……、き、金貨1000枚のお預けです。」
「よろしく。あとこれ、チップな。」
金を持っていることをあまり口外するな…と念を押しながら受付嬢に金貨を数枚渡す
頷いてから金貨を受け取り、俺は場所を譲る
「ちなみにご予算は？」
「最高金貨300枚の予定だ。」
ここでは軽めに言っておく。
この相棒代わりの男も、奴隷商館の一員だ
高く売れば売るほど自分の利益になる
バカ正直に1000枚と言えばギリギリまであげられ、無駄に金がかかる
別に金は幾らでも作れるが、目をつけられるのをすこしでも避けたいなら当然の措置だ
これから先の事を考えると、女の、それもできる限り幼い少女の奴隷が欲しかった所だ
おまけに人狼ならそれなりに戦うのも考慮できるしな
「それじゃ、行くか。」
「はい。こちらになります。」
男に付いて奴隷を売るオークション会場へ行くことにした
