レストラン
レストランにやって来た
普通に良さげなレストランで良かった。
「さてと、なに食う?」
「待ってよ~。むぅ………。」
レストランの一角にあるテーブルに案内され、そこでメニューを受けとる
やっぱり一番高い部屋を頼んだだけあって、この店でも最高の持て成しをしてくれるようだ
「もうこれで良いだろ?お子さまランチ。」
「ひどい!?ちゃんとしたやつ食べる~!!……………うっ……。」
一応お子さまランチも有るみたいだが、他は最高級のステーキやらなるやらで、アリスは渋い顔
俺はステーキで良いや。肉だ肉。
「うぅ………。軽いのが良いのにぃ……。」
「晩飯は軽めだろ?」
「夜にお肉食べたら肥っちゃうよ!!」
「子供が何を言う。ちゃんと食え。」
それでも渋い顔。乙女か。
そう言えばアイツも肉嫌いだったな。と言うか、アイツは変食だったな
修学旅行でも昼飯はMドナルドで済ませたり、コンビニのおにぎりで済ませたり。
高級な物は胃が受け付けてくれないとか。
わからなくは無いが、食っとけよと
「しっかり食え。バカになるぞ?」
「うぅ~!!ドランは私を太らせて食べるつもり?」
「安心しろ。そんな趣味はない。」
なんかそんな昔話が有ったような無かったような?
賢い妹が居たような?
兎に角、時間もなかなか押しているし、食うか。
「注文決まらないならお子さまランチだぞ~。」
「えぇ!?ちょ、待って…………。じゃあドランと一緒の!!」
「はいよ。すみません。高級ステーキ2つ、ライスで。焼き加減は適当に頼みます。」
注文して、去っていく店員
この頼んだあとの暇がな~。
「ねえドラン?この町に家を買うって本当?」
「あぁ、あくまで予定だけどな。」
本当は王都にでもしようかと思ってたのだか、それじゃストーカーになってしまうので王都へも近いこの町にすることにした
なんか思いっきり下がるからね嫌われてるみたいだし。主に片方から
でもなんでだろ?こんなに嫌われてるとなんか罪悪感が凄いのだが…?
「あっ!?来た来た!!」
「だな。ありがとう。」
結構早めに飯が出来たので、少し早めの晩御飯にする
「「いただきます。」」
肉はそれなりに分厚く、少し赤いところを残している
「旨い。」
やっぱりちゃんとした飯は良いな。
溢れる肉汁を噛み締めながら食事をする
「き、切れない……。」
「子供だな………。」
アリスはステーキ相手に四苦八苦しているようで、フォークをしっかり刺して、ステーキ肉をナイフでギコギコしてた
「はぁ………。貸してみ。」
「…………ありがとう。」
アリスのステーキ皿を借り、俺が一口大に切り分けてやる
「ナイフを横にして切るから切れないんだ。斜めにしろ。」
「うん。わかった。」
半分だけ切ってアリスに返し、俺もステーキを食う
やはり、旨いな。




