昔話
昔々、有るところに…………。
正確には214年ほど前、別の王都に、とてもとても自己愛の塊のような王様がいました
それはもう、愛に溢れ、自分を大変慈しむ王様がいました
国民は日に日に弱り、反旗を起こそうにも力がなく、絶望していく毎日でした
そこに、一人と一匹の勇者が現れたのです
一人は、勇者
振るう剣はどんなものも切り裂き、守る盾はどんな攻撃もモノとしない
あれ?矛盾?
…………………………………。
一匹の方は、ドラゴン
体は石よりも硬く、それでいて空をもうスピードで飛ぶ
おまけに強い
メッチャ強い
ヤバイ。強い
んで、その二人は王様とその一族をころころしました
めでたしめでたし~。
っと、言うのが表の事情
この話には続きがある
勇者とドラゴンがあっという間にころころすると、困ったのは王に使えていた者達
勇者がとても邪魔になったのだ
そこで、表向きは友好的に振舞い、ドラゴンと勇者をパーティーに招待
そこで殺そうと企てる
しかし、間一髪の所で勇者達は逃げる
慌てた貴族達は、二人を敵として指名手配することに
そうなると、二人は国民に裏切られたと思ったのだろうか、逃げる
それを追う人々
最終的に、二人は世界樹に逃げ込み、封印される
それから200年ほど、今にいたる




