お茶
一人でワイワイやっていると、リリアが起きてしまった
起こしちゃったかな……?
「ごめんね。起こしちゃった?」
「いえいえ。ただお腹が減りました!」
「はいはい。」
私はポットに入れた水を暖めようと辺りをキョロキョロ見回す
コンセントは?
「あっ、ここを押すんですよ。」
そう言いながらポットの上に取り付けられた赤い石を軽く押すと、すぐに蒸気が溢れだした
「わわわ!?少し多く入れすぎました…。大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫、ありがとう。」
これも魔法か…。良いね。
私はポットからコップにお湯をそそいで、中に茶葉の入ったティーバッグを入れる
お湯のなかで茶葉が混ざり、美味しそうな紅茶に早変わり
あとは少しばかりパンを出して、お茶会だ
「何処で食べる?」
「そうですね。折角ですし、テラスで!」
私達はホテルのテラスに出てお茶とパンを出す
ケーキが有れば良かったけど、無いしね。
今度ケーキもアイテムボックスに入れておこうかな?
「ここ、眺めも良いね。」
「そうですね。前回よりも良いと思います。」
前回泊まったのは最上階に近い部屋だ。
高いところからの眺めも良いが、ここなら街の喧騒も見えるし、なかなか楽しい
1階部分まである木の壁を上から見下ろす形になり、そこから道路も見える
舗装されていないが、しっかり踏み固められた為か、馬車が通っても土ぼこりも上がらない
「あとでしっかり食べるから、そのつもりでね?」
「勿論です!!ここの料理も凄く美味しいですからね!!」
晩御飯は何かなぁ……。あれ?最近ご飯だけが楽しみになってない?
……………。




