朝だよ!!リリア!!
毛布を引剥すと、とてもとても恨めしそうな目で見てきたが、すぐに気持ちを切り替えてくれたようだ
「おはよう、リリア。」
「おはようございます。もう少し優しくても…。」
「却下。だってリリア起きるの遅いんだもん。」
身支度を整えようとして、リリアに押さえ込まれ、着替えさせられた後、私達は階段を降りた
「おはよう、お二人さん。」
「あっ、おはようございます。」
ドランさんがテーブルに座ってこちらに手を降っていた
「おはようございます。」
「はい。おはようございます!!」
アリスちゃんも居るようで、二人はテーブルに座っていた
「これから朝食の予定なんだ。良かったら一緒にどうだ?」
「そうですね…。リリアは良い?」
「はい。大丈夫です。」
そう言うわけで、二人に相席して私たちもご飯を注文した
「所で、二人はこれからの予定とかは有るのですか?」
「いや、無い…………。訳では無いが。これと言って予定が有るわけではないな。」
「そうなんですか………。それではすぐに移動するわけでは無いんですね?」
「まぁ、そうだな。…………。そうだ。このスキルをやるよ。」
そう言うとドランさんは自らのウィンドウを開いて、何かを操作していた
「はいこれ。《共有》」
「なんですか、これ?」
すると私のスキルにも変化があった
ウィンドウのサブスキルに
《共有》レベル無
が追加されていた
「あぁ、これはお互いの持っているスキルを与える事ができる優れものだ。ただしレベルは最初からだけどな。」
「そんなスキルが…。」
「それでこれが本題だ。」
そう言うとドランさんは、またウィンドウを操作して…。
《メインメニューに手紙が追加されました。》
最初に操作できる画面に、手紙と言うスキルが追加されていた
「これは……?」
「見てのまんま。手紙だ。魔法を使って手紙のやり取りができる。あとでリリアさんにも渡しといてくれ。」
「す、凄いスキルですね…………。」
まんでメールだ…。確かに便利だし、ないと困るよ。
「細かいことはこれで話そう。…………、おっと、飯が来たぞ。」
「えっ?あっ!?」
私が色々やっているうちに、料理がやって来たようだ
「旨そうだ。食べよう。」
「あっ、そうですね…。食べますか。」
私達は雑談をしながら、朝食を食べたのであった




