お話し中
「リリアが奴隷ってどう言うことなの?」
私は落ち着いて、リリアに聞いた
内心どんな返事が来るのか、凄く緊張しているが…。
「補佐をするためです。」
「あっ、はい。」
なるほど、補佐ですか。そうですか。
「よく理解できないよ!!って言うかリリアはそれで良いの!?」
「勿論です!!自分で志願しましたから!!」
「志願?何処から?」
「天界学校です。」
学校?この世界は奴隷の学校も在るの?
「じゃあ、その天界学校ってところから何故私を選んだの?他にもいたでしょ。よい勇者なんて。」
「選んだのは私では有りません。でも、勇者様にはぴったりの性格をしてますよ!!」
自称勇者だけどね
「って、事は選んで奴隷になったわけじゃないよね?」
「あっ、それは志願しました。」
あれ?そうなの?
「でもどうして好き好んで奴隷になんて………。」
「それは勿論、強くなってお金を稼ぐ為です!!」
「あれ?やっぱり腹黒い!!」
なんか別の理由は無いの!?まぁ、正直で良いけど
「その天界学校って何?学校なの?」
「はい。学校ですよ。」
「その学校で何で勇者の奴隷?」
「それは話が長くなりますよ。良いですか?」
「勿論。お願い。」
「解りました。この世界は、言わば赤ちゃんのような世界です。この世界の他にも、勇者様のもといた世界、地球も、それなりに若い世界に分類されます。ここまでは良いですか?」
「まぁ、なんとか。」
「では、続きです。私のいた世界は、一番古い世界のひとつで、他の世界をすべて仕切っていた世界でもあります。そして、その世界仕切ると言うことは、新しい世界の中に、世界と言う概念を作ることにあります。」
「世界を作る?」
「世界を作るとは、ルールを定めること、縛る事です。ルールを定めるには、ルールとなる基本が必要不可欠です。そして、ルールを守らせるには罰が必要です。そして、罰を受けさせる事は、罰を作った、リーダーが必要なのです。」
「国王みたいな事?でもそれなら勇者なんて必要ないじゃん。」
リリアは首を振りながら、
「国王になるには、民から慕われる必要があります。しかし、王様になると、この世界の人々は傲慢になり、人の事を考えなくなります。だから国王を正す存在が必要なのです!!」
「でもそれならリリアが奴隷になる必要なんて無いよね?」
「私は勇者様を援護する事を最優先にします。だから奴隷の立場が丁度いいのです。」
「そう………。それじゃあ、私はこれから何をすれば良い?」
「それは勇者様が考えてください。私は貴方に付いていきます。」
丸投げですか。
「でも、何で勇者の奴隷になの?って、言うか奴隷って何?」
「勇者の補佐ですね。奴隷にも階級があり通常の奴隷は、奴隷のマスターの命令を守らないと死にます。それより軽いものが、仲間の奴隷です。私はこれに当たります。」
「その仲間の奴隷って、何か制約があるの?」
「特には、まぁ、名義上って事ですね。」