暫しの別れ
休憩を終えて、今私達は門の外に来ていた
「それでは、行ってきます。」
「はい。道中お気を付けて。」
リリアがドラゴンになる瞬間を見るのは2度目だが、やはり圧巻だった
それはシャルルさんも同じようで、目を見開いていたのが見えた
1度最大まで大きくなり、町を守壁をすこし越えるくらいの大きさになったあと、急速に縮み、今は跨がれる程の大きさになっていた
「あの、鎧ありがとうございました!!あと、マントも!!」
「いえいえ!!空は寒いそうですから。間に合わせで安物のマジックアイテムですけど!!」
今、ハルナが身に付けているマントと革製の鎧はシャルルが用意したもので、革製の鎧はなんの変鉄も無いが、マントは優れものだ
温度調節機能付きのマント!
見た目は白いフードつきの上着のような見た目で、体の前はボタンで止められるようになっております
ただのフードと違うところは、温度調節機能付きと言うこと!!
着ている間、服は寒冷温暖自由自在
長袖でフードを被っているのに涼しく、暖かくも出来る優れもの
っと、これを持ってきてくれた男性は言っていた
着てみてわかるが、なんだか安心感のある良い服だ
それを着込んで、リリアの背から挨拶を交わした
「それでは、明日また来ますね。」
『それまで、お元気で。』
リリアも挨拶を交わし、羽ばたく
「はい。また明日!!」
敬礼をするシャルルさんを見下ろして、どんどん高度を取っていく
「うわぁ……。町が小さい…。」
かなりの大きさのはずの王都も、今は一目で見回せる大きさにまで縮小された
「中央のが王様の城かな?」
『行ってみます?』
「ううん。今は町に戻ろう。」
私は少し寒くなったのでマントの機能を使って暖める
「便利だなぁ……。」
帰る頃にシャルルさんにお土産でも買っていこうと心に誓うのであった




