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プロローグ

はい。ルパソ酸性です。久しぶりに異世界ファンタジーを書きたいなって時いちごミルクをこぼしたことで思いついて書き始めました。

ただ私生活がゴタゴタしているため更新は不定期となります。ご理解ご容赦の程をよろしくお願いします。

「───おい女神。ここ飲み物の世界なんだよな……?」


 丘の上に立つ俺の目の前に広がるのは、地球とは明らかに違う景色。見渡す限りの草原。その先には森も見える。これが、俺が普段飲んでいる「飲み物」の世界だとはなかなか信じれなかった。


 その事を尋ねた俺の耳に、女神の声が響く。


『もちろん!甘ちゃんが混ぜた飲み物以外も、甘ちゃんの世界にある飲み物はすべてここに国や村としてあるの。でも国や村の大きさは私の魔力の比率で時間をかけて変わるから……』


 なんか甘ちゃんと呼ばれるの腹立つ……だけど呼び出されたのもこの世界がこうなったのも元は俺のせいだ。そう考えると俺の女神に対するイラつきも少なくなる。


「俺がごちゃ混ぜにしたからこれから国や村がどうなるかわからないわけか」


『そういうこと。おそらくどの国でも混乱が起きるわ。かなり大きな戦争なんかも近いうちに起きるだろうし……それをなんとかするのが甘ちゃんの役目なのよ?ホントは……巻き込まないほうがよかったんだけど』


 普段とは違い謝罪の意を見せた女神が少しおかしくて、俺はニカッと笑って見せた。


「いや、やれるのが俺しかいなかったんだし、仕方ねえよ。それに絶対帰れない訳じゃないしな。戻るためにもやらなきゃいけないことだ。大規模な戦争が避けられなくてもなんとかしてみるさ。世界まるごと変えるんだから大変だろうけどさ」


『……そうね!甘ちゃんなら大丈夫よ。ま、でも手段なんてどうでもいいのよ。要は大規模な戦争が無くなればパワーバランスが若干変わるだけで、魔力は落ち着くもの。それぞれの飲み物の国同士の衝突を少しずつでも無くすのが重要なのよ!そしたらちゃんと帰れるようになるわよ』


「呼んだのはお前なんだから戻れなかったら理不尽すぎるわ。嘘だったらたとえ女神でも張り倒すぞ?」


 俺は正直いきなり別世界で戦争なんてまっぴら御免だが、帰る方法はこの女神しか知らないから言う通りにやるしかないんだろう。 それにこの女神はゴールを示しただけだ。そこまでの道筋は好きにしていいんだから、いくらか楽だしな。


 そして自分で「嘘だったら」とは言ったがこの女神は嘘は言わないと確信している。軽い物言いだが芯がある奴なのだ。


 その女神が帰れると言っているのだから、役目を果たせば帰れるのだろう。



 でもさ…貰えたものは女神と通信できるピアスだけってどうなんだよ!

 女神チートはおろか武器も防具も貰えないってのに世界を平定って……高校生にはいささか難易度が高いんじゃないのか?


「まあ俺マゾゲーマーだし……ってここゲームじゃないしな」


『あら、甘ちゃんはちゃんとピアス以外に私のちから貰ってるじゃないの!』


「でもあまり役立たなそうなんだよなそれ……正直身体能力超強化とか魔物を仲間にできるとかのほうが嬉しいんだけど!?」


『うっ……でも本当だったらそれすら無かったのよ!?多少は良かったと前向きになって!ね!?』


「そうだな……」


 俺がなぜこんな大層なことをこんなベリーハードモードでやるはめになったのか。

 それは少し前に遡る───

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