町の応援団
コンテストまで残りわずか。
晴斗たちは試作で失敗も笑いに変えながら、だんだんと完成形をイメージできるようになっていた。
ある日、美咲がにこやかに言った。
「兄ちゃん、町の応援団が手伝ってくれるって!」
「え、応援団?」
陽介が首をかしげる。
「町の人たちだよ。買い出しや、試作のサポート、盛り付けの手伝いもしてくれるんだって」
数日後、晴斗の家に町の人たちが次々と集まった。
お年寄りから子どもまで、みんな笑顔でキッチンやリビングに立ち、料理の準備を手伝ってくれる。
「おお、楽しそうだな!」
陽介は率先して材料の整理を始める。
しかし、ここでもハプニングが起きる。
子どもたちが小麦粉をこぼして足元が粉だらけに。
「うわっ!まるで雪景色!」
晴斗も美咲も思わず笑いながら掃除を始める。
それでも町の人たちは、明るく手伝いを続ける。
「兄ちゃん、頑張ってね!」
「家庭料理の楽しさを見せてあげて!」
その言葉に、晴斗の胸は熱くなった。
「よし、頑張ろう!」
応援団の助けを借りながら、晴斗たちは盛り付けや味の最終調整に取り組む。
サラダの彩り、ハンバーグの焼き加減、デミグラスソースのとろみ……少しずつ完璧に近づいていく。
作業の合間、町の人たちが笑いを交えた雑談をして場を和ませる。
「兄ちゃんの料理は、家族の味だね」
「家庭の温かさが伝わるよ」
その言葉に、晴斗は小さく頷く。
料理は味だけじゃなく、人を笑顔にする力がある――町の人々と一緒に作ることで、それを改めて実感するのだった。
夕方、キッチンは一段落。応援団は片付けを終え、晴斗たちは少し疲れた顔でテーブルに座る。
「町の応援、すごいな……」
晴斗は心の中で感謝をかみしめる。
「この笑顔を料理で返したい」
こうして、町の応援団と共に過ごした一日は、晴斗たちにとってかけがえのない経験となった。
小さなハプニングも笑いに変え、家族や友人だけでなく町の人々と力を合わせる――コンテスト本番に向けた準備は、ますます心強いものになったのだった。
彩り野菜のサラダ(2人分)
材料
•レタス:1/2玉
•ミニトマト:5〜6個
•きゅうり:1本
•コーン:大さじ2
•オリーブオイル:大さじ1
•レモン汁:小さじ1
•塩・こしょう:少々
作り方
1.野菜を洗い、レタスは食べやすい大きさにちぎる。
2.きゅうりは薄切り、ミニトマトは半分に切る。
3.ボウルにすべての野菜を入れ、コーンも加える。
4.オリーブオイルとレモン汁をかけ、塩・こしょうで味を調整。
5.軽く混ぜて皿に盛り付けて完成。
ポイント:ドレッシングは好みでアレンジ可。色とりどりの野菜を使うと見た目も楽しい。




