シャッターの向こう側 第1話:閉じたままの扉
こんにちは!
今日から新エピソードです。
連帯感を強め、活気を取り戻してきた商店街。
しかし、その風景の中に、一つだけ、時間が止まったままの場所がありました。
今回のテーマは「空き店舗」の問題です。
ほしふる商店街は、見違えるように明るくなった。
しかし、そんな商店街の風景の中で、一軒だけ、固くシャッターを下ろしたままの場所があった。
元々は時計屋さんだったその店は、店主が高齢で店を畳んでから、もう二年近く、空き店舗のままだ。
錆び付いたシャッターは、まるで商店街の笑顔にぽっかりと空いた、虫歯のように見えた。
「…あそこさえ、なんとかなればなぁ」
文も、源さんも、商店街の誰もが、そう思っていた。
しかし、新しい借り手は、一向に現れない。
家賃が高いわけではない。
ただ、この時代に、新しく個人商店を始めようという、気骨のある若者がいないのだ。
文は、そのシャッターの前を通りかかるたびに、胸がちくりと痛んだ。
(このシャッターの向こうにも、きっと、たくさんの物語があったんだろうな…)
誰かが、夢を持って開いた店。誰かが、毎日、誇りを持って磨いたであろうショーケース。
その全てが、今は、ただ静かに、忘れ去られるのを待っている。
その寂しい光景が、商店街全体の未来に、小さな、しかし、確かな影を落としていた。
お読みいただき、ありがとうございます!
活気のある場所だからこそ、余計に目立ってしまう空き店舗。
この、誰もが「どうしようもない」と諦めている問題を、あのアプリはどうするのでしょうか。
続きはまた明日!
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