商店街の“共同戦線” 第2話:匿名の“握手”
こんにちは!
昨日の続きです。
仕入れコストの高さに悩む、文と源さん。
そんな彼らの心の声と、商店街全体のデータを、あのアプリが静かに分析し始めます。
そして、驚くべき提案を携えて、彼らの元へやってきます。
その夜。
文が「@SHOP」の仕入れ管理機能で、いつものようにレジ袋を発注しようとした、その時だった。
画面に、見慣れない通知がポップアップした。
『文さん、もっとお得にお買い物しませんか?』
続けて、驚くべき提案が表示された。
『提案:「ほしふる商店街」の他の2店舗も、同じレジ袋の購入を検討しています。3店舗で「共同購買アライアンス」を組むことで、仕入れ価格が22%低下する可能性があります。申請しますか?』
「えっ…!?」
文は目を丸くした。
他の2店舗とは、誰のことだろう。
源さんと、クリーニングの潔さんだろうか。
彼女が戸惑っていると、通知はさらに続いた。
『ご安心ください。交渉はシステムが匿名で代行します。どの店舗が参加しているか、どのくらいの量を発注したか、といった情報が、互いに知られることは一切ありません』
それは、まさに、文たちが「こうなればいいのに」と夢見ていた、完璧な仕組みだった。
互いのプライドを傷つけることなく、気まずい思いをすることもなく、ただ、協力することの“美味しいところ”だけを、受け取ることができる。
文は、迷わず「申請する」のボタンをタップした。
画面には、すぐに新しいチャットルームのようなものが立ち上がる。
『共同購買アライアンス:匿名A店、匿名B店、星野文具店』
それは、新しい時代の、賢くて、優しい“握手”が交わされた瞬間だった。
本日もお読みいただき、ありがとうございます!
匿名の共同購買アライアンス!
今回もまた、@SHOPが見事な解決策を提示してくれました。
人間の感情に、最大限配慮した、優しい仕組みですね。
次回、このエピソードもついに完結です!
ーーーーーーーーーーーーーー
この物語の公式サイトを立ち上げました。
公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。
「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。
▼公式サイトはこちら
https://www.yasashiisekai.net/




