表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第二部 商店街編
85/119

商店街の“共同戦線” 第1話:一枚の値段

こんにちは!

今日から新エピソードです。

言葉の壁も乗り越え、ますます活気づく商店街。

しかし、その裏側では、個人経営ならではの、地味で、しかし切実な悩みが店主たちを苦しめていました。

今回のテーマは「お金」の話です。

その日の昼下がり、文房具店のカウンターで、文は電卓を叩きながら頭を抱えていた。


隣では、八百屋の源さんが、同じように難しい顔で腕を組んでいる。


「…文ちゃん、やっぱり高いよなぁ。この、商品を包む紙袋一枚の値段がよ」


「そうなんですよね、源さん。うちも、このレジ袋、もう少し安くならないかなって…」


個人経営の小さな店では、仕入れる消耗品の数が少ないため、どうしても単価が高くなってしまう。

駅前の大型スーパーが、質の良い袋を無料で提供できているのは、何万、何十万という単位で、まとめて安く仕入れているからだ。


塵も積もれば山となる。

この、一枚数円のコストが、日々の経営に、じわじわと重くのしかかっていた。


「いっそのこと、商店街のみんなで、一緒に注文でもすりゃあ安くなるんだろうがな」


源さんが、冗談めかして言った。


「でも、隣の店と『うちの袋はこれくらい』なんて、手の内を見せ合うみたいで、なんだか気まずいじゃないですか」


文の言葉に、源さんも「それもそうか」と頷く。


たとえ仲間意識が芽生え始めていても、商売敵は商売敵。

それぞれに、小さなプライドや、見栄があるのだ。


協力すれば得をすると分かっていても、その最初の一歩が、どうしても踏み出せない。


そんな、もどかしい空気が、商店街にはまだ残っていた。

お読みいただき、ありがとうございます!

「協力すれば得をするのに、できない」という、とても人間らしい悩みですね。

この、店主たちの小さなプライDEIを、あの賢いアシスタントはどう乗り越えるのでしょうか。

続きはまた明日!

ーーーーーーーーーーーーーー

この物語の公式サイトを立ち上げました。


公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。

「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


▼公式サイトはこちら

https://www.yasashiisekai.net/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ