商店街の“共同戦線” 第1話:一枚の値段
こんにちは!
今日から新エピソードです。
言葉の壁も乗り越え、ますます活気づく商店街。
しかし、その裏側では、個人経営ならではの、地味で、しかし切実な悩みが店主たちを苦しめていました。
今回のテーマは「お金」の話です。
その日の昼下がり、文房具店のカウンターで、文は電卓を叩きながら頭を抱えていた。
隣では、八百屋の源さんが、同じように難しい顔で腕を組んでいる。
「…文ちゃん、やっぱり高いよなぁ。この、商品を包む紙袋一枚の値段がよ」
「そうなんですよね、源さん。うちも、このレジ袋、もう少し安くならないかなって…」
個人経営の小さな店では、仕入れる消耗品の数が少ないため、どうしても単価が高くなってしまう。
駅前の大型スーパーが、質の良い袋を無料で提供できているのは、何万、何十万という単位で、まとめて安く仕入れているからだ。
塵も積もれば山となる。
この、一枚数円のコストが、日々の経営に、じわじわと重くのしかかっていた。
「いっそのこと、商店街のみんなで、一緒に注文でもすりゃあ安くなるんだろうがな」
源さんが、冗談めかして言った。
「でも、隣の店と『うちの袋はこれくらい』なんて、手の内を見せ合うみたいで、なんだか気まずいじゃないですか」
文の言葉に、源さんも「それもそうか」と頷く。
たとえ仲間意識が芽生え始めていても、商売敵は商売敵。
それぞれに、小さなプライドや、見栄があるのだ。
協力すれば得をすると分かっていても、その最初の一歩が、どうしても踏み出せない。
そんな、もどかしい空気が、商店街にはまだ残っていた。
お読みいただき、ありがとうございます!
「協力すれば得をするのに、できない」という、とても人間らしい悩みですね。
この、店主たちの小さなプライDEIを、あの賢いアシスタントはどう乗り越えるのでしょうか。
続きはまた明日!
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