言葉のいらないおもてなし 第2話:ポケットの中の“通訳”
こんにちは!
昨日の続きです。
言葉の壁に、悔しい思いをした古本屋の伊藤さん。
そんな彼の悩みを、あの賢いアシスタントが、聞き逃すはずはありませんでした。
彼のポケットの中で、小さな奇跡の準備が始まります。
その日の夜。
伊藤さんは、店じまいをしながら、今日の出来事を思い出しては、またため息をついていた。
その時、ポケットのスマートフォンが、静かに一度だけ、ブルっと震えた。
「@SHOP」からのお知らせだった。
『伊藤さん、お疲れ様です。今日、お客様にお伝えしたかった“心”が、言葉にならず、悔しい思いをされたのですね』
まるで、隣で見ていたかのような言葉に、伊藤さんはドキッとした。
続けて、画面に新しい提案が表示される。
『新機能「おもてなし通訳」を試してみませんか? あなたのスマートフォンが、最高の通訳になりますよ』
「おもてなし通訳…?」
伊藤さんが不思議そうに呟くと、画面には、マイクのアイコンと『話してみてください』という文字が浮かび上がった。
彼は、半信半疑で、スマホに向かって話しかけてみた。
「…何か、お探しですか?」
すると、瞬時に、スマホのスピーカーから、流暢な女性の声で『May I help you find something?』という英語が聞こえてきた。
そして、画面には、日本語と英語の両方が、チャットのように表示されている。
「…すごい」
伊藤さんは、思わず声を漏らした。
これなら、自分は、ただ日本語で話すだけでいい。
これなら、明日こそ、ちゃんと「おもてなし」ができるかもしれない。
伊藤さんの心に、小さな、しかし、確かな希望の光が灯った。
本日もお読みいただき、ありがとうございます!
リアルタイム翻訳機能、ついに登場しましたね!
これさえあれば、もう言葉の壁なんて怖くない…はずですが、本当にうまくいくのでしょうか。
次回、このエピソードもついに完結です!
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