雨の日の特売セール 第3話:雨上がりの“ありがとう”
こんにちは!
エピソード7、完結編です。
@SHOPが届けた、雨の日の優しいタイムセールのお知らせ。
その通知は、閑散としていた商店街に、小さな奇跡を呼び込みます。
「すみません、通知見て来ました! メンチカツ、まだありますか?」
最初に駆け込んできたのは、近所の主婦だった。
それを皮切りに、客足が途絶えていたはずの店に、次々と傘を差したお客さんがやってきた。
「ちょうど、何にしようか困ってたのよ。助かったわ!」
「2割引は嬉しいねえ。コロッケ、家族分もらおうかな」
ガラスケースの中のお惣菜は、飛ぶように売れていく。
誠は、ただただ驚きながら、夢中で商品を袋に詰めていった。
その顔には、いつの間にか、諦めの表情ではなく、活気と笑顔が戻っていた。
閉店時刻。
あれほど山積みだったお惣菜は、ほとんど売り切れていた。
誠は、空になったバットを洗いながら、一人、静かに呟いた。
「…そっか。雨の日だからこそ、来てくれるお客さんも、いるんだな」
彼が@SHOPを開くと、いつもの優しい声がした。
「誠さん、お疲れ様です。たくさんの『ありがとう』が、雨上がりの虹のように、お店にかかっていましたよ」
雨は、もう上がっていた。
店のシャッターを半分閉め、誠は、濡れたアスファルトの匂いがする、雨上がりの商店街を眺めた。
天気は変えられない。
でも、天気との付き合い方は、少しだけ、変えられるのかもしれない。
「@SHOP」が教えてくれたのは、そんな、ささやかで、しかし確かな希望だった。
エピソード7、最後までありがとうございました!
寂しい雨の日の風景が、最後には温かい「ありがとう」で満たされましたね。
さて、商店街には、最近、新しいお客様も増えているようです。
次は、言葉の通じない、海外からのお客様のお話です。
また次回、お会いできるのを楽しみにしています!
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