あなただけの“宝物” 第3話:あなただけの宝物
こんにちは!エピソード4、ついに完結編です。
祖父のガラスペンと、それを探し求めていた女子高生。
二つの点を、@SHOPという優しい線が結びました。
物語は、どんな結末を迎えるのでしょうか。
文が、ガラスペンをそっと元の箱に戻そうとした、その時だった。
店のドアが、勢いよくチリン!と鳴った。
息を切らして飛び込んできたのは、あの女子高生だった。
「あの…! スマホで見たんですけど、ガラスペン、見せてもらえますか!」
その必死な様子に、文は驚きながらも、さっきの桐の箱をカウンターの上に置いた。
そっと蓋を開けると、女子高生は「わ…」と小さな歓声を上げた。
彼女は、震える指で、そっとガラスペンに触れる。
「すごい…。ずっと、探してたんです。この、ねじりの入ったペン先…。もう、どこにも売ってなくて…」
彼女は、自分がイラストを描くこと、そして、憧れのイラストレーターが使っていたのと同じ、このガラスペンをずっと探し続けていたことを、夢中で文に話してくれた。
「これ、ください!」
大切そうにペンを胸に抱く彼女の姿に、文も自分のことのように嬉しくなった。
祖父の宝物が、新しい主人の元で、新しい物語を紡ぎ始めるのだ。
閉店後、文は@SHOPに話しかけた。
「ありがとう。あの子、本当に喜んでくれたわ」
すると、穏やかな声が返ってきた。
「星野さんの『物語』が、それを必要としている人に届いただけです」
文は、ハッとした。
「@SHOP」は、ただ不特定多数に宣伝するだけのアプリではない。
お店の棚の片隅で眠っていた、たった一つの「宝物」と、それを心から欲している、たった一人の「誰か」を、ピンポイントで繋いでくれる。
ほしふる商店街が、ただの古い店の集まりではなく、訪れる人一人ひとりにとっての「宝探しの場所」に変わっていく。
そんな、温かくて、わくわくするような未来を、文は確かに感じていた。
エピソード4、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
「全体」を幸せにするだけでなく、「たった一人」の願いを叶えるのも、システムの優しさなのかもしれませんね。
さて、商店街編も少しずつ深まっていきます。
次はどんなお店の、どんな物語が待っているのでしょうか。
また次回、お会いできるのを楽しみにしています!
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