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案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第二部 商店街編
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あなただけの“宝物” 第2話:おじいちゃんのガラスペン

こんにちは!

昨日の続きです。

文の店を訪れた、物静かな女子高生。彼女が去った後も、文の心にはその姿が残っていました。

そんな時、文は店の奥で、ある“宝物”と再会します。

その週末。

文は、店の奥にある、普段は開けることのない倉庫の整理をしていた。


祖父が亡くなってから、ずっとそのままになっていた場所だ。


段ボール箱をどかすと、その下から、埃をかぶった小さな桐の箱が出てきた。

そっと蓋を開ける。

中には、ビロードの布に包まれて、一本の美しいガラスペンが眠っていた。


光にかざすと、繊細なガラスの螺旋がキラキラと輝く。

祖父が大切にしていた、もう今では作られていない品だ。


(おじいちゃん、これ好きだったなぁ…)


懐かしい思い出に、文の胸がきゅっとなる。


彼女は、ほとんど無意識に、ポケットからスマホを取り出した。

そして、桐箱の中で静かに光を放つガラスペンを、何気なく撮影した。


「@SHOP」に、日記をつけるように話しかける。


「見て、懐かしいペンが出てきたわ。おじいちゃんの形見みたいなものね」


「とても綺麗なペンですね。星野さんの、大切な思い出なんですね」


@SHOPが、静かに相槌を打つ。


その、まさに数秒後のことだった。


少し離れた町の図書館で、勉強していたあの女子高生のスマホが、静かに一度だけ震えた。


彼女は「@SHOP」のユーザーで、自分の「好きなものリスト」に『ガラスペン』『古いインク瓶』と、マニアックな単語を登録していたのだ。


画面に表示された通知には、こう書かれていた。


『あなたが好きな「ガラスペン」。ほしふる商店街の星野文具店に、特別な一本が入荷したかもしれません。』


通知を開くと、そこには、文がたった今撮影した、桐箱の中で静かに光を放つ、古いガラスペンの写真が映し出されていた。


「…あった」


彼女は、息をのんだ。

本日もお読みいただき、ありがとうございます!

文の思い出の品が、それを探していた女の子に、ピンポイントで届きました。

@SHOP、仕事ができすぎますね…!

さて、女の子は文のお店に向かうのでしょうか。

次回、感動の最終話です!

ーーーーーーーーーーーーーー

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