夕暮れの“ささやき” 第3話:夕暮れの行列
こんにちは!エピソード3、完結編です。
文が撮った一枚の写真。
@SHOPの魔法がかかったその写真は、「夕暮れのささやき」となって、仕事帰りの人々のスマホに届きました。
果たして、奇跡は起きるのでしょうか。
文がスマホの通知に驚いていた、まさにその直後だった。
駅の方向から歩いてきた会社員や学生たちが、次々とスマホを見ながら『八百源』の店先に吸い込まれていく。
「すみません、このトマトください!」
「通知見て来ました! 美味しそう!」
「私も! まだありますか?」
あっという間に、いつもは閑散としているはずの店の前には、小さな人だかりができていた。
ポカンとしてその光景を眺めていた源さんが、慌てて野菜を袋に詰め始める。
その顔は、困惑しながらも、どこか嬉しそうだった。
「文ちゃん! い、一体、何をしたんだ!? なんで、お前さんが撮った写真が、みんなのスマホに…!」
しばらくして、ほとんどの野菜を売り切った源さんが、興奮した様子で文の店に駆け込んできた。
目を白黒させている。
文は、自分のスマホの画面を源さんに見せた。
「私が何かしたわけじゃないの。この子が、源さんのトマトの美味しさを、伝えてくれただけだよ」
源さんは、スマホの画面に映る、自分では絶対に撮れないほど美味しそうなトマトの写真を、ただただ信じられないという顔で見つめていた。
そして、照れくさそうに頭をかきながら、ぼそりと言った。
「…文ちゃん。その、なんとかっていうの、俺にも教えてくれや」
その言葉は、頑固な八百屋の店主が、新しい時代に小さな一歩を踏み出した、確かな合図だった。
エピソード3、最後までありがとうございました!
頑固な源さんの心が、ついに動きましたね。
@SHOPの仲間が増えて、商店街はこれからどう変わっていくのでしょうか。
次回から始まる新エピソードでは、一人一人に寄り添う、@SHOPのさらにすごい機能が登場します。
お楽しみに!
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