夕暮れの“ささやき” 第1話:頑固者のため息
こんにちは!
今日から新エピソードが始まります。
自分の店が少しずつ良い方向に変わり始めた文。
そんな彼女の目に、悩みを抱える商店街の仲間の姿が映ります。
今回のキーパーソンは、頑固な八百屋の店主です。
夕暮れ時。
店じまいを始めた文の耳に、通りの向こうからの大きなため息が聞こえてきた。
ほしふる商店街で一番の頑固者、『八百源』の源さんだ。
「文ちゃん、今日もさっぱりだ。このままじゃ、このトマトもキュウリも、みんなダメになっちまう」
源さんは、色鮮やかな野菜が山積みになった軽トラックの荷台を眺めながら、がっくりと肩を落としている。
駅前の大きなスーパーができてから、仕事帰りの客はみんな、そっちへ流れてしまうのだ。
「源さん、この間のアプリ、使ってみたらどうかな? 写真を撮るだけだから、簡単だよ」
文が「@SHOP」を勧めると、源さんは顔をしかめた。
「俺はそういうハイカラなもんは好かん! 野菜は、見て、触って、買うもんだ」
取り付く島もない。
文は苦笑いしながら自分の店に戻った。
(源さんの野菜、本当に美味しいのになぁ…。このままじゃ、本当にもったいない)
文は、店のカウンターから見える『八百源』の店先をじっと見つめた。
夕日を浴びて、真っ赤なトマトがきらきらと輝いている。
それは、まるで宝石のようだった。
その美しさに、文は、いてもたってもいられなくなった。
お読みいただき、ありがとうございます!
昔ながらの頑固な職人、源さん。
彼の悩みも、商店街が抱えるリアルな問題ですね。
ハイテクなものが苦手な源さんを、文と@SHOPは助けることができるのでしょうか。
続きはまた明日!
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