休めない“空気” 第2話:静かな時間(クワイエット・アワー)
効率化されたはずなのに、なぜか休まらない。
そんな「休めない空気」に、チーム全体が違和感を持ち始めています。
この状況を、解決する糸口はあるのでしょうか。
マネージャーの佐藤は、チーム全体の労働時間や休暇取得率を示す『ワンチーム』のレポートを見て、眉をひそめていた。
数字の上では問題ない。
しかし、チャットのログは、深夜や休日にまで、活発な活動が続いていることを示していた。
彼女が、どうしたものかと思案していると、システムから、新しい提案が届いた。
『インサイト:チームの生産性は向上していますが、業務時間外の活動率が推奨値を超えており、従業員の燃え尽きリスクが増加傾向にあります』
『提案:新しいチーム機能「クワイエット・アワー」を有効にしますか?』
説明を読むと、それは画期的な機能だった。
チームで設定した業務時間外(例えば、夜10時から朝8時までと、週末)に送信された、緊急性の低いチャットや通知は、相手にすぐには届かない。
システムが一時的に預かり、翌営業日の朝に、まとめて配信するというのだ。
それは、テクノロジーの力で、あえて「繋がらない時間」を強制的に作り出す、という、逆転の発想だった。
お読みいただき、ありがとうございます!
「業務時間外の通知を、翌朝まで届けない」という、シンプルながらも画期的な解決策。
システムの介入は、ついに、私たちの時間の使い方にまで及んできました。
この一手は、チームに何をもたらすでしょうか。
次回、IT企業編、ついに完結です。
ーーーーーーーーーーーーーー
この物語の公式サイトを立ち上げました。
公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。
「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。
今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!
▼公式サイトはこちら
https://www.yasashiisekai.net/




