見えない“脆弱性” 第3話:未然に防ぐ“優しさ”
『ワンチーム』からの警告を受け、自分たちが抱えるリスクに気づいた高橋たち。
彼らは、問題が大きくなる前に、正しく対処できるのでしょうか。
エピソード「見えない“脆弱性”」、完結編です。
高橋は、背中に冷たい汗を感じながらも、すぐに佐藤に報告した。
『ワンチーム』が提示した修正案は完璧で、彼は数時間のうちに、問題のライブラリを、安全なものに差し替えることができた。
誰にも、何も被害が及ぶ前に。
佐藤は、安堵のため息をついた。
もし、このシステムがいなければ。
もし、この脆弱性が、悪意のある誰かに発見されていたら。
考えただけで、ぞっとする。
彼女は、高橋を責めることはしなかった。
「高橋くん、ありがとう。
気づいて、すぐに対応してくれて。
このシステムは、私たちを失敗させないためにあるんじゃなくて、私たちが気づけないところで、私たちを守ってくれるためにあるのね」
高橋も、静かに頷いた。
システムがもたらしたのは、単なる警告ではない。
誰にも知られることなく、誰のプライドも傷つけることなく、問題を未然に防いでくれる、先回りの優しさだった。
チームは、また一つ、見えない力に守られていることを知った。
エピソード「見えない“脆弱性”」、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
問題が起きてから対処するのではなく、問題が起きる前に、そっと教えてくれる。
先回りの優しさが、チームを守ってくれました。
さて、いよいよIT企業編も最終章。
彼らを待つ最後の課題は「休めない“空気”」です。
また明日から、新しいお話が始まりますので、お楽しみに!
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今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!
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