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案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第一部 IT企業編
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見えない“脆弱性” 第3話:未然に防ぐ“優しさ”

『ワンチーム』からの警告を受け、自分たちが抱えるリスクに気づいた高橋たち。

彼らは、問題が大きくなる前に、正しく対処できるのでしょうか。

エピソード「見えない“脆弱性”」、完結編です。

高橋は、背中に冷たい汗を感じながらも、すぐに佐藤に報告した。

『ワンチーム』が提示した修正案は完璧で、彼は数時間のうちに、問題のライブラリを、安全なものに差し替えることができた。

誰にも、何も被害が及ぶ前に。


佐藤は、安堵のため息をついた。

もし、このシステムがいなければ。

もし、この脆弱性が、悪意のある誰かに発見されていたら。

考えただけで、ぞっとする。


彼女は、高橋を責めることはしなかった。


「高橋くん、ありがとう。

気づいて、すぐに対応してくれて。

このシステムは、私たちを失敗させないためにあるんじゃなくて、私たちが気づけないところで、私たちを守ってくれるためにあるのね」


高橋も、静かに頷いた。

システムがもたらしたのは、単なる警告ではない。

誰にも知られることなく、誰のプライドも傷つけることなく、問題を未然に防いでくれる、先回りの優しさだった。

チームは、また一つ、見えない力に守られていることを知った。

エピソード「見えない“脆弱性”」、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!


問題が起きてから対処するのではなく、問題が起きる前に、そっと教えてくれる。

先回りの優しさが、チームを守ってくれました。

さて、いよいよIT企業編も最終章。

彼らを待つ最後の課題は「休めない“空気”」です。


また明日から、新しいお話が始まりますので、お楽しみに!

ーーーーーーーーーーーーーー

この物語の公式サイトを立ち上げました。


公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。

「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!


▼公式サイトはこちら

https://www.yasashiisekai.net/

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