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案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第一部 IT企業編
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突然の“炎上” 第3話:“炎”のあとの、優しさ

『ワンチーム』が示した「緊急事態対応プロトコル」に従い、問題解決に挑む高橋たち。

果たして、彼らは炎上を鎮火できるのか。

エピソード「突然の“炎上”」、完結編です。


『ワンチーム』が示した道を、チームは一心不乱に進んだ。


そして、数分後。

高橋が、原因を突き止めた。


「わかりました!今日の午前中にリリースした、小さなパッチが原因です!」


その報告を受け、鈴木が即座に対応し、問題の更新をロールバック(元に戻す)する。


障害発生から、わずか48分後。

サーバーは、完全に復旧した。


本来であれば、数時間、あるいは数日のロスになってもおかしくない大事故を、チームは驚くべき速さで鎮火してみせたのだ。


翌週。

]チームは、今回の障害に関する「振り返り会議」を開いていた。

その議事録も、もちろん『ワンチーム』が自動で作成した、正確無比なものだ。


レポートの最後は、こんな提案で締めくくられていた。

『再発防止策の提案:新しいプログラムを、一度に全てのサーバーに反映させるのではなく、段階的に公開する「カナリー・リリース」の導入を推奨します。

導入計画の草案を作成しますか?』


会議の雰囲気は、誰かを責めるような、重苦しいものではなかった。

むしろ、危機を乗り越えたことで生まれた、チームとしての一体感に満ちていた。


佐藤は、頼もしくなったメンバーたちの顔を見渡す。


システムの優しさとは、日々の仕事を楽にしてくれることだけではない。

予期せぬトラブルという、最もストレスのかかる瞬間にこそ、冷静な「道標」を示し、私たちを守ってくれる。

その絶対的な安心感が、チームをさらに強くする。


佐藤と高橋は、顔を見合わせて、小さく頷いた。


彼らは、この賢いアシスタントと共に、また一つ、未来のための新しい仕組み作りを始めようとしていた。

エピソード「突然の“炎上”」、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!


本当の優しさとは、平時だけでなく、有事の際にこそ、私たちを守ってくれる安心感なのかもしれませんね。

さて、次に彼らを待つ課題は「不健全な社内競争」です。


また明日から、新しいお話が始まりますので、お楽しみに!


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この物語の公式サイトを立ち上げました。


公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。

「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!


▼公式サイトはこちら

https://www.yasashiisekai.net/

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