未来への“道標” 第1話:“3年後の自分”
さて、今日からは新しいエピソードが始まります。
今回のテーマは「キャリアパス」。
今の仕事は楽しい。でも、このままでいいんだろうか…。
高橋が、少し哲学的な悩みに向き合います。
株式会社テックフォレストでは、半期に一度の人事評価の季節がやってきていた。
高橋健太は、プロジェクト管理ツール『ワンチーム』に表示された、自身の評価シートの項目を一つ一つ埋めていく。
半年前の自分と比べて、できるようになったこと。
チームに貢献できたこと。彼の胸には、確かな充実感があった。
だが、彼の指は、最後の項目で、ぴたりと止まった。
【3年後のキャリア目標】
そこだけが、どうしても、空白のままだった。
今の仕事は、楽しい。
やりがいもある。
チームの雰囲気も温かく、人間関係に悩むこともない。
しかし、3年後、自分はどうなっていたいのだろうか。
今のまま、一人のプログラマーとして、コードを書き続けているのだろうか。
マネージャーである佐藤さんのように、チームを率いる立場になっているのだろうか。
それとも、ベテランの鈴木さんのように、誰にも真似できない専門性を極めているのだろうか。
どの道も、今の自分からは、遠く霞んで見えた。
高橋は、SNSで、大学時代の友人たちの近況を見た。
マネージャーに昇進した者。
専門職として独立した者。
目標を持って、別の会社に転職した者。
皆、自分の未来に向かって、着実に歩んでいるように見えた。
それに比べて、自分は。
ただ、日々の仕事に満足して、立ち止まっているだけではないのか。
そんな、行き場のない漠然とした不安が、彼の心に、静かな影を落としていた。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
「3年後の自分」が想像できない。
順調な時ほど、ふと訪れる、漠然とした不安ですよね。
高橋は、この不安の答えを見つけられるのでしょうか。
続きは、また明日の更新で!
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