表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第一部 IT企業編
42/119

情報の“洪水” 第3話:“静けさ”を取り戻した心

賢い「濾過装置」を手に入れた高橋。

彼は、情報の洪水から解放され、思考の「静けさ」を取り戻すことができるのでしょうか。


エピソード「情報の“洪水”」、完結編です。

その日、高橋は、初めて『ワンチーム』が提示した「要点」の通りに、一日を過ごしてみた。


朝一番に、返信が必要な2件の連絡だけを済ませる。

そして、思い切って、メールソフトとチャットアプリを閉じた。


午前中は、誰にも邪魔されず、完全にコーディングに集中する。

驚くほど、仕事が捗った。

昨日一日かけても進まなかった部分が、わずか2時間で完成してしまった。


ふと周りを見渡すと、オフィス全体の空気が、昨日までとは違うことに気づく。

誰もが、慌ただしく通知に反応するのではなく、自分の目の前の仕事に、静かに、深く集中している。

マネージャーの佐藤も、メンバーの進捗をいちいち確認して回るのではなく、腰を据えて、新しいプロジェクトの企画を練っているようだった。


終業時刻。

高橋は、心地よい達成感と共に、PCを閉じた。


あれほど彼を苦しめていた、情報の洪水は、もうない。

心は、凪いだ湖のように穏やかだった。


彼は悟った。この情報化社会における、システムの本当の優しさとは、新しい情報を与えてくれることではない。

むしろ、不要な情報を、責任を持って遮断してくれることなのだと。


『ワンチーム』は、彼の注意散漫な一日を、静かで、創造的な一日に変えてくれた。

それは、高橋の心に、本当の意味での「集中」と「平穏」を取り戻してくれる、何よりの贈り物だった。


エピソード「情報の“洪水”」、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!


システムがもたらす本当の優しさとは、時に、不要なものを「遮断」してくれること。

そんなメッセージが伝われば嬉しいです。

さて、次に彼らを待つ課題は「将来への不安」です。


また明日から、新しいお話が始まりますので、お楽しみに!

ーーーーーーーーーーーーーー

この物語の公式サイトを立ち上げました。


公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。

「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!


▼公式サイトはこちら

https://www.yasashiisekai.net/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ