表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第一部 IT企業編
4/82

声に出せない“SOS” 第1話:消えかけた“光”

チームのコミュニケーションも改善され、順調に見える高橋のチーム。


しかし、今回の課題は、チームの外ではなく、一人のメンバーの“心の中”にあるようです。


新しいエピソードの始まりです。

『ワンチーム』の導入以来、テックフォレストのチームは順調そのものだった。


特に、高橋健太は、自分の得意なUIデザインの分野で才能を発揮し、生き生きと仕事に取り組んでいた。


マネージャーの佐藤理恵も、彼の活躍に目を細めていた。


だが、新しいプロジェクトが始まり、状況は少しずつ変わっていった。


高橋は、システムの根幹に関わる、プレッシャーの大きなコンポーネントの開発を任された。


期待に応えようと、彼は懸命に仕事に取り組む。しかし、頻繁な仕様変更とタイトなスケジュールの間で、彼の心身は知らず知らずのうちに摩耗していった。


佐藤は、高橋の顔色が優れないことに気づいてはいた。


チャットでの返事が素っ気なくなったり、彼の書くコードにケアレスミスが増えたりしていることも。

(…少し、疲れが溜まっているのかしら。でも、彼なら乗り越えてくれるはず)


彼を信頼しているからこそ、下手に干渉してプライドを傷つけたくない。

佐藤はそう考え、静かに見守ることにした。


しかし、高橋の心の中では、自信という光が、今にも消えかけていた。


彼は、ただ誰にも弱音を吐けないまま、一人きりで、終わりの見えないトンネルを歩いているような気分だった。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。


誰にも言えないまま、一人で仕事を抱え込んでしまう…。

多くの人が経験する、苦しい状況かもしれません。


この声に出せないSOSに、あの賢いアシスタントは気づいてくれるのでしょうか。

続きは、また明日の更新でお楽しみください。


いつも応援、本当にありがとうございます!

ーーーーーーーーーーーーーー

この物語の公式サイトを立ち上げました。

公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!


▼公式サイトはこちら

https://www.yasashiisekai.net/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ