オフィスの“最適解” 第3話:“居場所”のあるオフィス
『ワンチーム』の提案を受け、テックフォレストはオフィスの改装を決定しました。
生まれ変わったオフィスは、社員たちにとっての“最適解”となるのでしょうか。
エピソード「オフィスの“最適解”」、完結編です。
総務部と経営陣は、『ワンチーム』が提示した、客観的なデータと費用対効果のシミュレーションを前に、即座にオフィスの改装を決定した。
週末をかけて行われた工事の後、月曜日に出社した高橋たちは、生まれ変わったオフィスの姿に目を見張った。
デスクの数は十分にあり、もう「席取り合戦」をする必要はない。
窓際には、誰にも邪魔されずに集中できる「フォーカス・ゾーン」が新設されていた。
そして、以前の大会議室があった場所には、防音仕様の小さな個室ブイスが、いくつも並んでいる。
その週の金曜日。
高橋は、「フォーカス・ゾーン」で、驚くほど静かな環境の中、自分の仕事に没頭していた。
佐藤は、予約が簡単にとれた個室ブースで、部下と安心して面談を行っている。
休憩スペースは「コラボレーション・ゾーン」と名付けられ、活発な会話が推奨される、賑やかな空間になった。
誰もが、その時の自分の仕事に合った、最適な「場所」を選べるようになっていた。
高橋は、終業時刻に、すっきりと片付いたデスクから立ち上がった。
一週間働いた後なのに、以前のような疲労感がない。
彼は、新しいオフィスを見渡す。
そこにあったのは、単なる物理的な快適さだけではない。
会社が、そしてシステムが、自分たち一人ひとりの働き方を理解し、尊重してくれているという、確かな安心感だった。
誰もが、自分の「居場所」を見つけられる。
そんな優しい空間に、高橋は、初めて自分の会社を「好きだ」と、心から思うのだった。
エピソード「オフィスの“最適解”」、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
本当の働きやすい環境とは、物理的な快適さだけでなく、自分の「居場所」だと感じられる安心感なのかもしれませんね。
さて、次に彼らを待つ課題は「情報の洪水」です。
また明日から、新しいお話が始まりますので、お楽しみに!
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