オフィスの“最適解” 第2話:“空気”を読む空間
フリーアドレス制度の歪みによって、ストレスを溜めていく高橋たち。
この状況を、解決する糸口はあるのでしょうか。
佐藤が、総務部にオフィス環境の改善を訴えようかと考えていた、その時だった。
彼女のPCに、『ワンチーム』から「インサイトレポート」が届いた。
『オフィス環境の最適化に関するご提案』
レポートを開くと、そこには、驚くべき分析結果が、美しいグラフと共に表示されていた。
(『ワンチーム』は、社内のWi-Fiアクセスポイントへの接続データや、会議室の予約履歴などを、個人が特定されない形で、常に解析していたのだ)
【分析結果】
1.座席について:
「金曜日の14時~16時の時間帯、座席占有率は115%に達し、慢性的な座席不足が発生しています」
2.会議室について:
「10人用の大会議室Aの予約のうち、80%が、利用者1~2名によるものです。一方、2人用の個室ブースは、常時98%の稼働率に達しています」
3.動線について:
「開発チームが集中すべきエリアを、営業部のメンバーが頻繁に横切っており、会話による集中阻害が発生していると推測されます」
そして、レポートは、明確な解決策を提示した。
『推奨アクション:新しいオフィスレイアウト案
1.フリーアドレス席を15%増設。
2.大会議室Aを、3つの個室ブースに分割。
3.メイン通路を、開発エリアを迂回するルートに変更。
このレイアウト変更による生産性向上効果のシミュレーション結果を添付します』
それは、社員たちの声なき不満を、データという声で代弁した、完璧な提案書だった。
お読みいただき、ありがとうございます!
人間の動線や予約履歴から、空間の「空気」を読んでしまう。
『ワンチーム』の分析能力には、いつも驚かされます。
この完璧な提案は、オフィスを快適な場所へと変えることができるでしょうか。
次回、このエピソードもついに完結です。
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