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案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第一部 IT企業編
3/80

会社のコミュニケーション 第3話:優しさが循環する場所

ITシステム『ワンチーム』からの、的確すぎる提案。

半信半疑ながらも、その助言に従った高橋。


果たして、彼のチームは、本当に変わることができるのでしょうか。

これは、その一ヶ月後のお話です。

担当者が代わったDBサーバー移行タスクは、ベテランの鈴木の手によって、驚くほどあっさりと完了した。


一方、高橋もまた、得意なUIデザインの仕事で、水を得た魚のようにその才能を発揮し、チームに貢献することで、失いかけていた自信を取り戻していった。


プロジェクトが再び円滑に回り始めた金曜日の昼。


「佐藤さん!」


声をかけてきたのは、すっかり明るい表情になった高橋だった。


「最近、チームの雰囲気がすごく良いので、もしよかったら、今日、みんなでランチでも行きませんか?」


その言葉に、周りのメンバーたちも「いいね!」「行きましょう!」と笑顔で賛同する。


会社近くのイタリアンレストラン。


パスタを頬張りながら、メンバーたちは仕事以外の、他愛もない話で盛り上がっている。


佐藤は、その光景を眺めながら、静かに思う。

(これが、私が本当に作りたかったチームの姿だ)


マネージャーの思い込みではなく、客観的なデータが、それぞれの「得意」を正しく見つけ出し、繋いでいく。

そうして生まれた心の余裕が、人と人との間に、自然な優しさを循環させる。


佐藤の心は、確かな手応えと、温かい充足感で満たされていた。


彼女は、この賢いITシステムが示してくれる未来に、素直な期待を寄せるのだった。

第一話、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

ちょっとした優しさが、チームの空気を変える。

そんな温かいランチの光景が、描けていれば嬉しいです。


さて、高橋のチームに訪れた、最初の優しい変化。

ですが、会社には、まだまだたくさんの課題が眠っています。


次回からは、新しいエピソードが始まります。お楽しみに!

ーーーーーーーーーーーーーー

この物語の公式サイトを立ち上げました。

公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!


▼公式サイトはこちら

https://www.yasashiisekai.net/

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