表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第一部 IT企業編
18/119

単純作業からの“解放” 第3話:“仕事”を創る仕事

『ワンチーム』の助言を受け、自らの退屈な仕事を「自動化」するという、新しいプロジェクトに挑むことになった高橋。

彼は、やりがいを取り戻せるのでしょうか。エピソード「単純作業からの“解放”」、完結編です。

「…僕が、この退屈な仕事を、終わらせるためのプロジェクト、ですか?」


佐藤から新しいプロジェクトを提案された高橋は、最初、きょとんとしていた。

だが、その意味を理解するにつれて、彼の目に、失われていたはずの輝きがみるみる戻ってきた。


「やります!ぜひ、やらせてください!」


その日からの高橋は、以前のような活気を取り戻した。

彼は、『ワンチーム』が作ったドラフトスクリプトを元に、どうすればもっと効率的に、もっと安定的に自動化できるかを、夢中になって模索し始めた。

それは、誰かから与えられた作業ではない。

自らの手で、未来の「楽」を創り出す、創造的な仕事だった。


一週間後。

高橋の作った自動化プログラムは、完璧に稼働し始めた。

毎朝、彼がしていた報告書の作成は、寸分の狂いもなく自動で生成される。

面倒なデータ移行も、プログラムが深夜のうちに終わらせてくれる。

高橋は、単なる作業者から、その自動化プロセスを管理・改善する「オーナー」へと役割を変えたのだ。


そして、その翌週。


「佐藤さん、ちょっといいですか」


高橋が、興奮した様子で佐藤の元へやってきた。


「自動化したレポートのデータを、改めて分析してみたんです。

そしたら、システムのパフォーマンスに、ある一定の周期でボトルネックが生まれていることがわかりました。

これを改善するための、新しい企画を考えてみたんですが…!」


その姿を見て、佐藤は確信した。

『ワンチーム』が自動化したのは、単なる作業ではなかった。

一人の優秀な社員の「やる気」を、そして、彼が自ら新しい“仕事”を創り出すという「未来」を、見事に解放してみせたのだ。


部下が再び輝きを取り戻したことに、佐藤は心からの温かい喜びを感じていた。

案外、世界は、こんな風に優しさでできているのかもしれない。

エピソード「単純作業からの“解放”」、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

本当の効率化とは、人を機械のように使うことではなく、人を“人でしかできない仕事”へと導くことなのかもしれませんね。

さて、次に彼らを待つ課題は「部署間の対立」です。

また明日から、新しいお話が始まりますので、お楽しみに!

ーーーーーーーーーーーーーー

この物語の公式サイトを立ち上げました。

公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。

「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!


▼公式サイトはこちら

https://www.yasashiisekai.net/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ