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案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第一部 IT企業編
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単純作業からの“解放” 第1話:色あせた“才能”

さて、今日からは新しいエピソードが始まります。

今回のテーマは「仕事の“やりがい”」です。

優秀な社員が、退屈な単純作業に才能をすり減らしてしまう…。

これもまた、身近な問題です。

あれから数ヶ月。

テックフォレストの佐藤のチームは、驚くほど安定した日々を送っていた。

特に、高橋健太は、UIデザインや鈴木さんから引き継いだ保守業務で、着実に成果を上げていた。

だが、マネージャーである佐藤は、最近の高橋の様子に、一抹の寂しさを感じていた。


彼は、かつての輝きを少し失っているように見えた。

朝は時間通りに出社し、黙々とキーボードを叩き、定時になれば静かに帰っていく。

完璧な勤務態度だ。

だが、以前のように、目を輝かせながら新しいアイデアを語ったり、楽しそうに同僚と議論したりする姿は見られない。


佐藤は、『ワンチーム』で彼の担当タスクを確認してみて、その理由をすぐに理解した。

高橋がこの一ヶ月間、主に担当していたのは「旧システムの保守ログ日次報告」と「スプレッドシートから新DBへの手動データ移行」。

どちらも、正確性が求められる重要な仕事だが、毎日毎日、同じことの繰り返しだ。

彼の持つ優れた分析能力や、創造性を全く必要としない。


「高橋くん、最近どう?」


佐藤が声をかけると、高橋は覇気のない声で振り返った。


「…大丈夫です、佐藤さん。特に問題なく、やってます」


その返事に、佐藤は胸が痛んだ。

才能ある社員を、退屈な単純作業で磨り減らしてしまっている。

これもまた、マネジメントの失敗ではないのか。


佐藤は、新たな悩みを抱え込むことになった。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

かつて輝いていた高橋の目に、覇気がなくなっていくのは、マネージャーの佐藤でなくとも、見ていて辛いものがありますね。

この状況を、あの賢いアシスタントは見過ごすのでしょうか。

続きは、また明日の更新で!

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この物語の公式サイトを立ち上げました。

公式サイトでは、各話の更新と同時に、少しだけ大きな文字サイズで物語を掲載しています。「なろうの文字は少し小さいな」と感じる方は、こちらが読みやすいかもしれません。


今後は、キャラクター紹介や、作中のITシステムの解説なども充実させていく予定ですので、お楽しみに!


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https://www.yasashiisekai.net/

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