見えないライバル 第3話:お帰りなさいの“商店街”
こんにちは!エピソード17、完結編です。
自分たちの「強み」を再認識した、ほしふる商店街の店主たち。
彼らは、その武器を手に、見えない巨人との戦いに挑みます。
@SHOPの提案で、商店街は一つの大きな共同キャンペーンを開始した。
その名も、『お帰りなさい!あなたの“専属コンシェルジュ”商店街』。
八百屋の源さんは「今夜の献立、一緒に考えます!」と銘打ち、お客さんの家族構成や好みに合わせて、最高の野菜の組み合わせを提案した。
クリーニングの潔さんは「洋服の素材に合わせた、最高のお手入れ相談会」を始め、お気に入りの一着を、より長く着るための秘訣を伝授した。
文の文具店では、「あなただけの物語を紡ぐ、万年筆選び」が、手紙を書きたいという人々の間で、静かな人気を呼んだ。
それは、商品をただ売るのではなく、店主一人ひとりの「知識」と「対話」を売る、という、大型スーパーには絶対にできない戦い方だった。
そして、数ヶ月後。「ビッグマート」が、華々しくオープンした。
最初の数週間は、商店街の人通りも、目に見えて減った。店主たちの間に、再び不安の影がよぎる。
しかし、しばらくすると、客足は、また少しずつ、商店街へと戻ってきた。
「やっぱり、源さんに聞かないと、美味しい野菜は選べないわ」
「このシミ、スーパーの受付じゃ、話も聞いてくれなかったのよ。潔さん、ありがとう」
人々は気づいたのだ。安さや便利さだけでは、決して満たされない、心の豊かさがあることを。
ほしふる商店街は、ただの買い物場所ではない。自分のことを分かってくれる人がいて、「お帰りなさい」と迎えてくれる、温かい居場所なのだと。
文は、自分の店から、楽しそうに源さんと話すお客さんの姿を眺める。
もう、巨大なライバルの影に、怯える必要はない。
自分たちには、自分たちだけの輝き方がある。
データという名の羅針盤が、そのことを、確かに教えてくれたのだから。
エピソード17、最後までありがとうございました!
商店街が見事、自分たちの価値を見つけ、勝利しましたね。さて、一致団結した商店街ですが、その内部には、まだ小さな「課題」が残っていました。
次は、仲間同士の助け合いのお話です。お楽しみに!




