表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第二部 商店街編
111/119

見えないライバル 第3話:お帰りなさいの“商店街”

こんにちは!エピソード17、完結編です。

 

自分たちの「強み」を再認識した、ほしふる商店街の店主たち。

彼らは、その武器を手に、見えない巨人との戦いに挑みます。

@SHOPの提案で、商店街は一つの大きな共同キャンペーンを開始した。

その名も、『お帰りなさい!あなたの“専属コンシェルジュ”商店街』。

 

八百屋の源さんは「今夜の献立、一緒に考えます!」と銘打ち、お客さんの家族構成や好みに合わせて、最高の野菜の組み合わせを提案した。

クリーニングの潔さんは「洋服の素材に合わせた、最高のお手入れ相談会」を始め、お気に入りの一着を、より長く着るための秘訣を伝授した。

文の文具店では、「あなただけの物語を紡ぐ、万年筆選び」が、手紙を書きたいという人々の間で、静かな人気を呼んだ。

 

それは、商品をただ売るのではなく、店主一人ひとりの「知識」と「対話」を売る、という、大型スーパーには絶対にできない戦い方だった。

 

そして、数ヶ月後。「ビッグマート」が、華々しくオープンした。

 

最初の数週間は、商店街の人通りも、目に見えて減った。店主たちの間に、再び不安の影がよぎる。

しかし、しばらくすると、客足は、また少しずつ、商店街へと戻ってきた。

 

「やっぱり、源さんに聞かないと、美味しい野菜は選べないわ」

「このシミ、スーパーの受付じゃ、話も聞いてくれなかったのよ。潔さん、ありがとう」

 

人々は気づいたのだ。安さや便利さだけでは、決して満たされない、心の豊かさがあることを。

ほしふる商店街は、ただの買い物場所ではない。自分のことを分かってくれる人がいて、「お帰りなさい」と迎えてくれる、温かい居場所なのだと。

 

文は、自分の店から、楽しそうに源さんと話すお客さんの姿を眺める。

もう、巨大なライバルの影に、怯える必要はない。

自分たちには、自分たちだけの輝き方がある。

 

データという名の羅針盤が、そのことを、確かに教えてくれたのだから。

エピソード17、最後までありがとうございました!

 

商店街が見事、自分たちの価値を見つけ、勝利しましたね。さて、一致団結した商店街ですが、その内部には、まだ小さな「課題」が残っていました。

 

次は、仲間同士の助け合いのお話です。お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ