表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第二部 商店街編
110/119

見えないライバル 第2話:僕たちの“武器”

こんにちは!昨日の続きです。

 

大型スーパー出店のニュースに、絶望的な空気が漂う商店街。

店主たちが諦めかけたその時、あの賢いアシスタントが、彼らがすでに手にしている「最強の武器」の存在を、思い出させてくれます。

その日の夜、商店街の公民館に、店主たちが集まっていた。

議題はもちろん、「ビッグマート」対策。しかし、誰もが下を向き、通夜のような重い沈黙が続くだけだった。

「もう、店を畳むしかねえかな…」

誰かが、ぽつりと呟いた。

 

その諦めの空気に、文は、いてもたってもいられなくなった。

彼女は、持ってきたタブレットの画面を、震える手で操作し、@SHOPに問いかけた。その声は、マイクを通して、部屋中のスピーカーに響き渡った。

 

「ねえ、@SHOP。私たち、もう、どうすることもできないのかな…」

 

すると、いつもの穏やかな声が、静かに、しかし、力強く答えた。

 

『いいえ、文さん。皆さんには、ビッグマートには絶対に真似できない、“武器”があります』

 

「武器…?」

 

『はい。私が、皆さんのこれまでの活動データを分析して、それをお見せします』

 

@SHOPは、公民館の古いプロジェクターに、一枚の美しいグラフを映し出した。

タイトルは、『ほしふる商店街の“強み”分析』。

 

そこには、

・「お客様との平均会話時間:ビッグマートの10倍」

・「店主の専門知識に基づく商品提案の成功率:92%」

・「リピート顧客率:ビッグマート平均の3倍」

といった、圧倒的な数字が、力強いゴシック体で並んでいた。

 

『価格や品揃えでは、勝てません。しかし、「人と人との繋がり」「信頼できる専門知識」「温かい対話」。この三つの“武器”は、皆さんが、これまで少しずつ育ててきた、誰にも奪うことのできない、大切な財産です』

 

店主たちは、食い入るようにスクリーンを見つめていた。

自分たちが、当たり前のようにしてきたことが、データという客観的な形で示され、それが「強み」なのだと、教えられた。

 

諦めかけていた彼らの目に、少しずつ、闘志の光が戻り始めていた。

本日もお読みいただき、ありがとうございます!

 

データで「強み」を可視化する。なんて心強い応援でしょう。店主たちの心に、再び火が灯りました。

この武器を手に、彼らはどう戦うのでしょうか。

 

次回、このエピソードもついに完結です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ