見えないライバル 第1話:黒船の“噂”
こんにちは!新しいエピソードです。
数々の困難を乗り越え、ついに再生を遂げた、ほしふる商店街。
しかし、彼らの前に、これまでで最大かつ、最強のライバルが現れようとしていました。
その噂は、まるで冷たい風のように、あっという間に、商店街を駆け巡った。
駅から商店街へ向かう途中にある、広大な空き地。
そこに、全国にチェーン展開する大型スーパー「ビッグマート」が、出店を計画しているらしい。
そのニュースは、ようやく上向きになっていた店主たちの心を、一瞬で、凍てつかせた。
「…終わったな」
公民館の寄り合いで、八百屋の源さんが、誰に言うでもなく、呟いた。
「あんなものができたら、うちみてえな小さな八百屋、ひとたまりもねえ。価格で勝てるわけもねえし、品揃えだって、象とアリだ」
彼の言葉に、誰も反論できなかった。
駐車場も完備され、雨にも濡れず、一つの場所で何でも揃う巨大な商業施設。
個人商店が、太刀打ちできる相手ではない。
せっかく、@SHOPのおかげで、少しずつ取り戻し始めていた商店街の活気。
あの笑顔と、賑わいが、また、数年前の、あの諦めに満ちた静寂に逆戻りしてしまうのか。
文も、自分の店の未来を思い、不安で胸が押しつぶされそうだった。
まるで、平和な港に、巨大な黒船がやってくるという報せを聞いたような、そんな絶望感。
その巨大な影の前で、商店街の店主たちは、なすすべもなく、ただ立ち尽くすしかなかった。
お読みいただき、ありがとうございます!
大型スーパーの出店。これは、個人商店にとっては、死活問題ですね…。
商店街の、そして文たちの運命は、どうなってしまうのでしょうか。
続きはまた明日!




