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案外、世界は優しさでできている  作者: かつを
第二部 商店街編
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閉店後の“教室” 第3話:星降る夜の“灯り”

こんにちは!エピソード16、完結編です。

 

「夜のカルチャースクール」という、@SHOPの提案。

文の熱意に押され、商店街の店主たちは、半信半疑ながらも、その新しい挑戦に乗り出します。

数週間後の、平日の夜。

いつもなら静まり返っているはずの、ほしふる商店街に、いくつもの温かい灯りがともっていた。

 

星野文具店では、文が講師となり、「ガラスペンで描く、星空のメッセージカード」教室が開かれている。

仕事帰りのOLや、子育てが一段落した主婦たちが、初めて触れるガラスの感触に、少女のような歓声を上げていた。

 

純喫茶「珈琲館」では、昭雄マスターが、少し照れくさそうに、しかし、専門家としての誇りに満ちた顔で、若い会社員たちに、コーヒー豆の選び方から、最高のハンドドリップの技術までを、熱っぽく語っている。

 

八百屋の店先では、源さんが子供たちを集めて、「美味しいトマトの見分け方教室」なんてものを開いていた。

「いいか、ヘタの緑が濃くて、ケツに星が出てるやつが、うめえんだ!」

その言葉に、子供たちが目を輝かせている。

 

@SHOPのお知らせを見て集まってきた人々で、夜の商店街は、昼間とは違う、穏やかで、知的な活気に満ち溢れていた。

 

店主たちは、気づいた。

自分たちが長年培ってきた知識や経験は、ただ商品を売るためだけの道具ではない。

誰かに伝えることで、誰かの日常を豊かにし、喜んでもらえる、「価値」そのものなのだと。

 

文は、自分の教室を終えた後、灯りのともった商店街を歩いた。

それは、まるで、夜空に新しく生まれた、小さな星座のようだった。

 

この商店街は、もう、夜に眠らない。

星降る夜に、人々の知的好奇心を優しく照らす、温かい学び舎になったのだ。

エピソード16、最後までありがとうございました!

 

夜の商店街が、学びの場として生まれ変わりましたね。

さて、物語はいよいよ佳境。そんな彼らの前に、これまでで最大級の「脅威」が訪れます。

 

次回から始まる新エピソード、お見逃しなく!

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