100◾️魔法使いの秋元先生 暗示のギフテッド
担任の秋元先生は卒業半年前になって動き出した
秋元先生の正体はのちにわかるだろう
まるで魔法使いだ。
秋元先生は廊下で悠真と実夏を捕まえて話し出した
悠真ほどいい男はいないだろう
見ての通り今ではないと、さっと身を引いた男だ
実夏を思ってそれができるほど
かっこいいやつはいないだろう。
ベタ褒めだった。
二人ともこっちおいで。
職員室の一角に呼ばれた。
実夏と悠真の2人が横に並んで着席した。
いいか。
今から2人に暗示をかけるからね。
これは悠真のためにやっていることだ。
実夏には悪いがあなたのためではないからね。
悠真は人の2倍たった1人を愛する事ができるギフテッドだ。見てればわかる。
2人とも一生一緒にいなさい。
友達でもいい。体の関係でもいい。
何でもいいから近くにいなさい。
実夏に暗示をかけるからね。
必ず会いたくなるよ。
必ず思い出すよ。
悠真に会いたくて仕方がなくなるよ。
会いたくて会いたくていてもたってもいられなくなるよ
悠真を思い出したら、職場でも何でも電話かけなさい
悠真に会いたくなっちゃったと伝えなさい
電話を受けたら悠真が思い出すよ
そして必ず実夏に会いに行きなさい
実夏について悠真が説明をしなさい
実夏は安心してていいからね
何もしなくていいからね
全部悠真がやるからね
いいか悠真、お前のために暗示をかけているからな
お前がたった1人を愛するギフテッドだから
お前に暗示をかけずに説明してるからな
お前はいい男だ
必ず一生かけて実夏を守れよ