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006◾️人格形成と記憶喪失

実夏の2人目の人格はとにかく暗く嫌な事を言う。代わりに人気者で目立た事がなくなった。


実夏は飲み会をすっかり忘れて、本当の友達が誰かも覚えてなかった。


以前の記憶を全て捨てて

高校の時の自分も、入試の時の自分も

そして、入学当初の自分の事も忘れた


そう。記憶喪失を同時に起こしてしまったのだ。


暗くて、性悪、ツンケンしてて、男性嫌い

これが実夏のイメージした新しい自分

心の中が暗闇で真っ暗で

この先が見えないほどの

残りわずかな自分を、遂に消し去ってしまう

とんでもない決意をしてしまう。


あまりの辛さに、

これをやり抜く事ができる新しい自分を作り出した。

そう、新しい人格。

むしろ誰でもなく他のダレカ。

人格形成に成功してしまった。


弱すぎる心が故の事故。

やってはならない事だった。

素直にそのまま過ごしていれば、如何に楽しかったことか。


クラスメイトの女子に

本当の自分が嫌われたくないの一心だった

だが、そのことも覚えていなかった。

2人目はただ、卒業まで耐えるだけの人格になってしまったのだ。

そして元の自分の記憶を保持していなかった。


強い決心と、怯えた心から生まれてしまった人格。

これを能力が高いギフテッドが故に、最も簡単にやり抜いてしまった大事故なのだ。


男性には近づかないし、わざと嫌われようとした。

男性と近い女性にも同様の対応し、遠ざかるように接したし、貫き通した


友美と2人の時だけ、まぁまぁ気が抜けた人格でいられた



男性陣は飲み会の時の実夏を忘れたが

実夏の見た目が好きで

仲良くなろうと近づいてきた。

実夏はわざとやなこと言って皆んなを遠ざけた




ねぇ!待ってよ実夏!

友美が心配そうに、怒っていそうに寄ってくる。


本当はあんな事思ってないじゃん。

私は実夏のこと知ってるから分かってるよ。

なんでわざと嫌われようとするの!?

本当の実夏はあんなことしないし、思ってないでしょ!

みんな実夏の悪口言ってるの聞こえてるんでしょ!!

皆んなを止めてくる。実夏は本当は違うって言ってくる!



友美はみんなのところに行こうとしたけど、

実夏はそれを止めた


いいの。こうなってほしくてわざと言ったんだよ

だから、皆んなが悪口言うのは自然な反応だから、悪口思わないであげて


友美が、一緒にいる事になった。

ずっと隣に付いてきた


友美は実夏とは違うが、クラスからやや避けられてしまう事がある。

実夏は友美を拒むことはしないので、ずっと隣にいたのだった。

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