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005◾️もうこれ以上は耐えられない

入学からだったの8日でのこと

こんなに短い期間で何してもダメだった


禁止令を出したところで

クラス中が実夏を非難する。


まだ悪い事何もしてないのに。

どうしても悪化する状況に、耐えかねた。



もうダメだ…

暗い性格にするしか方法が無かった。

そんな気がした。

実夏は盛り上がるのを避け続け、

飲み会の男子たちも、実夏こんな性格だっけ?

と、「飲み会自体が夢だったのかなぁ。」と、呟き出した。


もうこれで良い。

実夏は家で虐待を受けている。

なんでもできる娘が嫌いで、不器用な母親は幼き頃から虐待を続けた。

父親は母親が面倒で、家のことは、父親を巻き込むなとの事で、助けることはしなかった。


居場所が学校にしかない。

しかし、学校もこんな調子でどうにもならなくなってしまった。

唯一の楽しい事が好きな性格は本来の実夏だが(ギフテッドで能力を隠して自分の価値を捨てたので)、

その最後の自分を捨てる事にしたのだ。


明るさ楽しさを捨てて、何が残るのか。

あまりに入学からあっという間の出来事だったので、

本来の明るい実夏を知るのは、飲み会の9人だけだ。


だが、捨てる事にした。

男子とも話さず、くらーく過ごす事で2週間過ごした。


さりぃ、みう、どんが放課後実夏に話しかける。

あの明るい実夏はどこ行っちゃったのかな?

もう会えないのかな?


実夏はたった4人の放課後の教室で号泣した

もう、この、性格は封印する。

さりぃと、みうが提案する。


4人の時だけでも本来の自分でいるのはどうかな?


今思えばそうすれば良かったのだが、

そんな器用に自分を都合よく残すことは出来なかった。

暗くて性格悪いをやらないと、自分で言うのもなんだけど、男子に囲まれてしまう。

もう、私のことは全員に忘れてもらわないとダメかもしれない…


号泣で机にひれ伏した


どん「こんなに楽しい時間が続くんだと思ってゾクゾクしたの、今も覚えてるよ!続けようよ」


もうダメなんだ。

耐えられないんだ。

家がそんなんだから、学校でも拷問はもう、ダメなんだ。

せめて、家が普通ならできただろうに…


さりぃ、みう、どんにお別れした。

「こんなに楽しい仲間と卒業まで一緒に過ごしたかった」でももうダメだ。


「ごめんね。私は今日から別の私になるからね。短い期間だけど仲良くしてくれてありがとう」



「今の私は、一緒に飲み会した私だよ。私にとっての本当の友達は、さりぃ、みう、どんの3人だよ!仲良くしてくれてありがとう!本当に大好き。今までありがとう!!」


みう 「本当にいなくなっちゃうの?」

実夏 「ごめんね、今日が最期…」



4人とも涙を流してお別れをした。

違う実夏なら仲良くなれるか分からない。

暗い私と仲良くなる友達みつけるから、3人も自由に友達と仲良くしてね。と実夏が続けた。


一緒にいる事ができたのは、実夏だったからなのは4人が、わかった。

だから4人は解散した。


そして、なりきってしまった。

作り出した自分に。

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