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002◾️質問ゲーム

男子5人と女子4人で飲むことになった

もちろん他のクラスメイトも、座敷の中でそれぞれ楽しんでいる。その一角に過ぎない。


実夏と悠真が9人の真ん中だ


女子は実夏の右隣に一列に座り

お座敷の掘りごたつで横一列に並んで飲み会開始


自己紹介は不要だった

専門学校に入って、全員が自己紹介をホームルームで終えていたからだ。


実夏は左手で男性陣を転がしながら、右手で女性陣を面倒見る気分だった。

男性陣が先陣切って盛り上げてくれようとする

ゲームでもする?

王様ゲームはどう?


実夏がすこし渋る

右を見ると、3人の女子もうーーん・・と渋い表情


王様ゲームはなしかなぁ

実夏が答えた。


じゃあ、質問ゲームにしようか!

質問して一人ずつ答えていくゲーム

パス3回までOK

どう?


それならいいかもと、右を見ると3人の安堵の表情

確認して承諾することにした。


簡単な質問からスタートした

実夏が質問を決めた

「好きな言葉や、座右の銘は?」



いい質問とほめてもらえた。

1つ目だからこのくらいがいいだろう。

人数も少ない。


次の質問は、みうが決めた。

「好きなことや、趣味は?」




男性陣が効きたいことありそうだからと、さりぃが質問を決める権利を与えてあげた。

こうゆうところが気が利いてよく見えている。

本当に感心すると実夏は思った。


『好きなデートスポットは?』と、男性陣


聞きたいことがそのまま質問になった

実夏は右度隣に座っているみうに小声で聞く

なんて答えればいい?デートしたことないんだけど・・



「映画とか、遊園地って答えたらいいよ!適当で大丈夫だから」

そういわれた。

「誘われたら面倒だからなぁ・・」

実夏がつぶやく


「ショッピング」「映画からのカフェ」など、男性が先にこたえていく


「どこ行きたい?どんなデートが好きなの?」

男性陣が実夏に前のめりだ。

そして体勢が本当に前のめりになっている。




実夏が答えた。

「ラーメン屋さん。・・・が良い。」

皆が吹きだす。


誘われてもラーメンなら面倒が少ないだろう。


「デートでラーメン屋は初めて聞いた。」

「いや、いいよ。」

男子の声が止まらない。

皆笑ってくれてよかった。結果オーライである。


悠真が立ち上がり、「いまからラーメン行こう」と面白半分に実夏の手を引く。


「いや、今じゃなくて。今日はお腹いっぱい」

ちゃんと断るとこまでが必要なほど、悠真は立ち上がっていた。


ほら他の女子に聞かないと!

パスはしていない。


みう、どん、さりぃが「遊園地」「映画」「パス」などと答えて一周したが、

男性陣の妄想が止まらない。

質問ゲームなのに実夏への追撃質問の嵐となった


「なんでラーメン?」

「てことは、その後がある!そのあとはどこ行くの?」



質問ゲームのルール無視である。

実夏の中途半端な回答に対して妄想で盛り上がり続ける。

実夏の右手の女性陣は少し楽しんで男性を泳がせている。その為、お腹に手を当てて、笑う震えを我慢しながら耐えていた。

どんに関しては、目がキラキラしている。

男性を転がす実夏にくぎ付けのようだ。


みうとさりぃは、よきタイミングで突っ込み入れるのを待ちながら楽しんでいた。

どうみても実夏狙いの質問なのがバレバレであり、その光景が滑稽で楽しんでいた。



実夏と他の女子が回答した時の、反応の違いがまありにあからさまで少し気まずい。

が、女子たちはいい子だなとつくづく感じる。

やはりいい子でずっと友達でいてほしいと心から思った。


ラーメン屋は一人で入れないから、連れてってほしいと、何とか言い訳を言えた。

軽く自分のストーリーを加えて、遊ぶ事にした。


「そのあとは・・家?かな。」


もう男性の雄叫びである。

そして質問攻め。


「家で何するの?どうなるの?!!!!」


「ちょっとーー。質問ゲーム1人1個ずつの質問でしょ?実夏ばかり質問攻めでかわいそうだよ!」

さりぃが良いとこで止めた。

「そーだよそーだよ」

みうも乗っかる。


実夏は女子の楽しむ姿に、肩が笑いそうになる。


「もうちょっと聞きたかった。」

「今、良いとこだったのに。」

男性陣がさりぃの一言でルールを思い出し、がっくりしている。


この光景に、女性陣は面白すぎでお腹震えている。

もう男子あからさますぎ。

真夏にとっては女子も男子もどっちもあからさまに面白かった。


だが、男性陣が女子がお腹抱えて震えている事に気が付いていないことが滑稽である。


ついでに実夏はお酒を飲んでない事を、みうが男子に明かした。


酔っちゃったって言ってたじゃないか!!!!

ダメだ魔性だーー!!


盛り上がりすぎてしまった。

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