モテる
私はモテる。でもいくら本当のことでも「モテる」と言うとたいていの人に引かれる。自慢だと思われて敬遠されるようだ。日本の社会生活の中では、事実でも言っていいことと悪いことがある。
私は友達が欲しいとか、人に好かれたいとか全く思わないので、人を傷つけないように気を付けるが、好きなことを言う。でも人から良く思われたい人は、モテていても言わないほうがいい。
ちょっと昔の朝ドラで、中華料理人が「好きじゃない人に触られたら気持ち悪いだけでしょ。」って言う台詞があった。役柄と相まっておもしろく、思わず吹き出した。
これは実に的を射た名言なのだ。好きな人に好かれれば嬉しいが、好きでもない人にいくら好かれても困るだけだ。結局いくらモテても意味がないということ。だから私はモテることは自慢にはならないと思う。
モテることがすごくいいことだとも思わない。10人に好きと言われてもその中に自分の好きな人がいなくて、自分の好きな人は自分のことを好きじゃなかったら、10人にモテることに何の意味があるだろう?自分の好きな人に愛されればもう何もいらない。
オランダで引っ越しをしたが、この国は家賃がべらぼうに高い。そんなとき、仕事関係の人が格安の引っ越し先を紹介してくれた。かなり田舎だが、素敵な家だった。
問題はその知人の家のすぐ近くということだ。彼は確実に私を落とそうとしている。悪い人ではないが、私の直感はNoと言っている。友達にはなれるが恋人にはなれない。以前も触れたが、私は直感で恋人になれないと思った人は何年経っても恋人になれない。
彼は夏になったらオートバイの後ろに私を乗せてツーリングし、私の好きな犬を飼おうと計画している。部屋を借りるのならうまくかわしながら生活しなければいけない。生きるのはサバイバルなのだ。
彼を傷つけたり弄んだりするつもりは毛頭ないが、私はこういう状況に慣れているので、結構上手に立ち振る舞う。が、間違いなく面倒くさいことなのだ。
若い娘さんたち、モテるということに何の意味もないことがわかったでしょ?モテないと嘆くことなかれ。自分の好きな人にだけモテるのが一番いいのだ。愛する人に愛される人であればいい。
「好きな人と付き合うか、好きになってくれた人と付き合うか。」という問題があるがこれはまた今度にしよう。




