面食い
私は面食いである。どう批判されようともどうしようもない。ハンバーグが好きだというのを直せと言われてもできないのと一緒だ。
面食いといっても自分のタイプがあるということで、一般的にイケメンと言われる面でも好きじゃない面もある。自分好みの面があるということだ。映画を観るにしても主人公が美男美女でないと見る気が失せてしまう。「ブスの未来に興味なし」なのである。
この傾向は年を重ねてから強くなってきた。年取ると花や景色を愛でるようになり、携帯で撮る写真が植物ばかりになる。それまで気に留めなかった季節の移り変わりに敏感になる。人生の残り時間が少なくなると、美しいものを求めるようになるのだろう。
残念ながら今私を口説こうとしてくれている有難い人たちは、私の定義ではハンサムに入らない。従って恋に落ちない。過去のデータから3秒で落ちないと3年かかっても落ちないことが証明されている。
どんなに中身が良くても外見が好みでないと、友達以上に思えなくなってしまった。もう子孫を残す必要がないから、ババアが妥協して抱かれなくてもいいということだろうか。ただ単に私の性格が悪くなったということだろうか。謎だ。私は大事なものを失っているのかもしれない。
若い娘さんたち、もし自分がブスだと思っているのなら、そんなつまらない固定観念は棚にのせて、恋をしなさい。恋に落ちることは非常に面白い心の作用なのだ。
もし好きだと思える人に出会えたら感謝して楽しみなさい。嬉し恥ずかしだけじゃなくて、苦しみも悲しみも寂しさもみんな味わい尽くして楽しみなさい。気が付くと、そんな素敵な気持ちを味わえなくなっているかもしれないのだから。