故郷なる地球から【表紙有り】
読みに来て下さりありがとうございます。
こちらはあらすじの通り、不定期に気まぐれに更新して行きますし、自作のリベンジ作品となります。
元となった作品とは設定もなにもかもが大幅に変わっております故、読まなくても大丈夫です。
それではよろしくお願いいたします。
(表紙はあニキ様@akuyaku_niki
に描いて頂いたものに文字入れ(許可もらい済み)させて頂いたものです)
人類が地球を居住不可と判断し――宇宙コロニーと火星へ別れて暮らすようになって幾星霜。
その通信は、双方に衝撃を与えた。
『地球に新たなエネルギーを感知しました。この資源を利用すれば、人類は再び地球に住まうことが可能でしょう』
その通信の真偽を見極めるため、それぞれ派遣団を送った。結果、旧オーストラリア領地内の地下にて、二体のガイノイドと遭遇した。
彼女達こそが、通信の送り主であり……そして、地球最後の人型の存在だった。
彼女達の語るところによれば、人類が地球を去ってからの進化と変異の過程で新たなエネルギー物質が生まれたとのこと。
そして、それを資源として活用すれば――荒廃しきった地球に還ることができると告げた。
協議の末、地球へ再度住まうことを目的とした者の、人類が二つの世界に別れてすでに時が経ちすぎており、総合理解と共存は不可能と判断。
かくして、宇宙コロニー軍と火星連合軍による地球の覇権を賭けた戦いが勃発したのだった。
★★
俺は別に……地球に住みたいとは思わない。
理由は気候が不安定かつ、人類が一度放棄した場所だからだ。
それに地球に住んでたのは先祖であって俺じゃない。
――帰郷心なんて、ない。
☆☆
僕がこの部隊に入った理由……ですか?
当然!
地球の空気に直接触れてみたいし、後……本物の海を見てみたいのです!
いやー憧れなんですよ、海。そのためなら――戦いますとも。
****
宇宙コロニー軍所属、エセルバート・ダスティン少尉。
火星連合軍所属、大上摩希人少尉。
住む場所も、所属も別々な二人が出会うのは……地球という名の戦場。
――奪い合う領地と覇権の戦いの行く末はどこに至る?