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友達の侯爵令嬢は語る

「それでぇ、どうなったのぉ?」


 私は、セラフィナ・スルバラン侯爵令嬢。騎士団長を父に持つ普通の令嬢だ。

 今日は、書類上の姉になっているカミラ様に呼ばれ、王宮を訪れた。

何でも、レイチェル様がヘマと私が巻き込まれた婚約破棄騒動について詳しく知りたいおっしゃったためだ。

 カミラ様はグルレ公爵家に嫁ぐにあたり、家格の関係で我が家の養女になった。その関係で、領地に引きこもっていた私の話し相手として、ヘマを紹介してもらいました。


「アリスケ伯爵令息をコテンパンに叩きのめした後、1時間正座させて説教しました」


 ヘマに決闘を申し込まれたアリスケ伯爵令息は、ヘマが女性であるため、最初はヘマを舐めまくっていました。しかし、決闘が始まってすぐにヘマに叩きのめされました。

 アリスケ伯爵令息はすぐに「こんなのは、間違っている。もう一度だ」と言い、決闘のやり直しを求めました。

 ヘマはそれを了承し、再度決闘を行いましたが結果は同じ。アリスケ伯爵令息は往生際悪く、何回もやり直しを求めましたが、5回目の決闘でついに負けを認め、ヘマに謝りました。しかしヘマはアリスケ伯爵令息に向かい、


「謝る相手が違う!まずはアニタに謝罪する。その次に、セラとウーゴ達3人に謝る!!」

と一喝しました。

 


「学園側は、アリスケ伯爵令息が反省していると判断したため、学園としては処罰をしないそうです。あ、でもアリケス伯爵で独自に罰を与えるそうです」


「あぁ~そう言えばぁ、レイチェルさまぁ。アリケス伯爵がぁ私の実家を訪れて、ヘマからぁ盗んだクッキーやぁインクとかをぉ弁償させたいからぁ仕事を紹介ぃして欲しいってぇ、言っていましたぁ」


「あらそうなの?ペドロサ男爵家は何の仕事を紹介したの?」


「丁度ぉ、モブ侯爵家所有のぉピンクダイヤモンド鉱山でぇ、若い男手が欲しいとぉ聞いたのでぇ、お父さまはぁピンクダイヤモンド鉱山のぉ仕事をぉ紹介したそうですぅ」


「あら、それは大変そうね」


レイチェル様とカミラ様は楽しそうに話しをしています。


生粋の貴族令息であるアリケス伯爵令息が、ピンクダイヤモンド鉱山でどんな扱いを受けるのか……考えただけで不憫です。王都から出たことないというアリケス伯爵令息にはあまりにも過酷すぎます。


しかし、私のそんな懸念なぞしらないレイチェル様とカミラ様はキャッキャと話を続けています。


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