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私は読書がしたいだけ!~本読みスローライフがしたかっただけなのになんでこんなことに?~  作者: ラッテ・カフェ
第十六章「雪、騒がずにはいられない」
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88.かまくらで鍋パ

 かまくらが完成すると夕食の準備に一旦屋敷へと戻ったセレネ達メイドとまだ戦っているショコラとクレセを除いて他の住民はかまくらの中へと入った。

 かまくらはかなり大きめに作っており、12人入ってもまだまだスペースに余裕があるようだった。

 そこにハルはこたつによく似た暖房器具を入れ、その中に入る。その暖房器具にリリィは恐る恐るかつビックリしてハルに聞いた。



 「……ハル師匠これは……?」

 「『こたつ』って言うの。暖かいよ? 入る?」

 「え、いいんですか?」

 「うん」

 ハルが頷くと弟子達は早速こたつの中に入っていく。そして、その暖かさに驚いた。



 「なにこれ凄くぬくい!」

 「わー暖かいー!」

 「外から出たくなくなるわ……」 

 「幸せはここにあるのね~」

 「何か欲しくなるね……この暖かさは……」

 「幽霊の私でも分かります。これは人を現世に捕らえるものだと……」

 各々こたつで暖まってる中、そこに何やら鍋を持ってきたセレネ達がやって来た。



 「皆様、夕食をお持ちしました……ってあら」

 「あーいいなー。あたしもそこに入りたいー」

 「入る?」

 「いいの? やったぁ!」

 「ちょっと、サフィ、まだ終わってないでしょ!?」

 「ルビィも入りなって」

 「はぁ……あ、これ凄く暖かいですね」

 「でしょ?」

 「皆様、こちらの鍋暖めますね」

 そう言ってセレネはテキパキと鍋を暖める。そして、ある程度鍋が煮えたとき、ようやくショコラとクレセもやって来たのだ。



 「ただいまー。いやー思いのほか白熱しちゃったよ!」

 「ショコラも強くてな! なかなかおもしろかったぞ!」

 「あ、ショコラさんお帰り。ご飯出来てるよ」

 「おう。それとマーシャ、あの雪だるま作ったのオマエらか?」

 「はい!」

 「凄いな、アレ私達だろ? 結構クオリティ高いぞ」

 「えへへ、ありがとうございます!」

 「え、何々見に行っていい?」

 「ちょっと待って! あたしも!でも……寒いなぁ……」

 と皆雪だるまを見たいと思っていたもののこたつからなかなか出ることは出来なかった。



 「しかし、旨いな鍋は。やっぱ冬はこれに限るね」

 「ホント、そうですね。材料切って煮るだけですから、楽で助かります」

 「そうだね! あ、おかわり!」

 「はいはい。すぐにつぎますよ」

 「ところでショコラさんとクレセはどっちが勝ったんです?」

 「いいところまでは来たんだけどなー」

 「ま、引き分けってところかな。次は勝ちたいな」

 「受けて立つぜ!」

 鍋の中身を頬張りながら、クレセはショコラに宣戦布告をした。



 「にしてもお嬢様、あの雪だるまは私達をイメージしたのですか?」

 「うん! マーシャ達と一緒に作ったの!」

 「まぁ、そんなことが! 私途中から抜けていたので……」

 「セレネさん凄いデレてる……」

 「あの人クロエのこと大好きだからね」

 一方、クロエの方ではセレネが雪だるまの感想をいい、クロエをめっちゃくちゃ褒め称えていた。

 また別の所では珍しくルチアがミスティの鍋の面倒を見ており、別の所ではいつものようにレイラがやらかした分をルビィとサフィが片付けており、ハルはこの様子を見てこういうのもいっかの幸せな気分になっており、いつの間にか眠っていた。



して、その翌朝。


 「ゲホッ! ゴホッ!」

 「ごめんて、ハル」

 「まさか、かまくらに取り残されていたとは……」

 「大丈夫です……?」

 あのままかまくらに取り残されていたハルは見事に風邪をひいたのであった……。

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