81.鬼、襲来
天使国から帰ってきて、時も過ぎ、早くもそろそろ今年も終わりそうになってきた。
今日も今日とてクレセは剣の修行に勤しんでおり、いつかハルに勝つため彼女は今日も鍛錬を欠かさなかった。
「よし、そろそろルビィ達の手伝いに行こっかな!」
クレセが庭から家に帰ろうとしたとき、郵便配達人がクレセを見つけ手紙を渡した。
配達人が帰った後クレセは手紙を開け、そしてないように驚き、大急ぎで入ったのだ。
一方その頃図書館では
「あー……やっぱりこの日常好きー……」
「オマエ、最近それしか言ってないな……」
いつもの如くハルとショコラが本を読んでいたが、違うのはサフィとルビィがいたことだろう。
ルビィは本を読みながらだらけきっている2人を見て怒りながら言った。
「ハル様もショコラ様も何ですか! そのだらけようは! てか読書する暇があるなら年末の大掃除手伝ってください!」
「やーだ」
「両者即答ですか……」
がっくりと肩を落とすルビィにサフィはまぁまぁと宥めながら掃除を続けた。
その時である。クレセが息を切らしながら図書館に慌ただしく入ってきたのだ。
「クレセ? どうした、珍しいな。レイラがどんなドジやらかしても慌てないオマエが息を乱すなんて」
「大変だ、ショコラにハル! あたいの里の連中が来る!」
「……え?」
あまりのことにその場にいた全員ポカンとした表情になる。
その危機感のない表情をした4人に対しクレセは頭をかきむしりながら言った。
「とりあえず、これを見て欲しいんだ!」
そう言い、クレセは手紙を4人に見せた。ショコラが受け取り、その内容を確認する。
「……何よ特にこれといってここに来ますってだけの話し……」
「それが問題だろ!? 鬼族はな、あたいもそうだが身体能力が高いんだ! それはいいとして強い人を見ると戦いたくなっちゃうんだよ!」
「まさか、屋敷の面々を巻き込むことになると?」
「そう、それにあたい里の中で強いけどまだ若い方だからさ」
「何も不安になること……」
すると、扉がドカーンと大きな音を立て壊れた。メイド妖精の1人が慌てながらショコラの方にくる。
「大変です! ショコラ様、鬼が大量の部下を率いて!」
「……え、もう来たの?」
仕方なくクレセとハルとショコラが玄関に行くとそこには既に倒れた扉と多数の鬼、そしてその前方中心には綺麗な濃紅の長い髪を持つ美女鬼がいた。
クレセはその姿を見て震えていった。
「さ、里長様……」
「クレセ、久しいのう! 元気か?」
里長らしき女性は豪快に笑い、クレセに挨拶した。




