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私は読書がしたいだけ!~本読みスローライフがしたかっただけなのになんでこんなことに?~  作者: ラッテ・カフェ
第十四章「魔界と天界の和平締結祭」
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79.天使国のパーティー

 さてその翌日、朝からハル達は大忙しだった。今日は悪魔国との親善パーティーで、準備に城内はてんやわんやだった。

 ハル達は朝食が終わるや否や控室に案内されめいっぱい着飾られているところだった。



 「ハル様はやはり淡い感じが似合いますね」

 「ええ、キツくないドレスとかがよくに合いますわ」

 「化粧は派手にしません?」

 「何言ってんの! ハル様は清楚な感じが合うんだから!」

 ハルはメイド達の騒ぎ様を聞きながらただ着せ替え人形になっていた。



 ハル達の着替えも終わり、パーティーが始まるまであと少し。ハル達は来賓者として先に会場入りをしていた。

 その中でも社交的なルチアは天使達と楽しそうに話してはミスティに浮気かと絞められ、ルビィやサフィ、セレネと言ったメイド陣は給仕の手伝いをしていた。

 ハルは天使達に囲まれながら笑顔で返していたが、辛くなったところでショコラの助太刀が入り、ハルは安堵した。



 さて、ガブリエルやミカエルなどの王族が入室し、パーティーはより一層の盛り上がりを見せる。そして、その後悪魔族の一団が入ってきた。リリスはガブリエルに挨拶をする。



 「久しいのう。ガブリエル。今日は正体ありがとうじゃ」 

 「ええ、どう? リリス。天使国は」

 「ちと眩しいの」

 「そう、少しでも慣れたらいいけど……」

 そう笑うガブリエルをリリスはほんの少しだけ睨み付けたがすぐに彼女も笑顔になる。

 そして挨拶が終わった後、彼女達は天使の所へと向かった。



 「ハル様、楽しんでますか?」

 「ミカエル! ええ、おかげさまで」

 「ふふ、それは何よりで」

 と楽しそうに話す2人、しかし、その間にルシファーがやって来たのだ。流石に抱きつくということはしないが急ぎ足でやって来た彼女に対し、ミカエルは凄く嫌そうな顔をした。


 

 「ハル、元気にしてた? もう寂しくてさ! また会えてうれしいよ!」

 「ルシファー、私もよ。あら、この本……」

 「借りてきたの! 最近本を読むのが楽しくてさー! ハルのおかげだよ!」

 「それはよかった」

 ミカエルはしばらく黙って聞いていたがルシファーの本という発言にビックリし詰め寄った。



 「どういう事!? あなた確か本嫌いじゃあ……」

 「え? ハルのおかげで好きになったんだよ?」

 「嘘!?」

 呆然とするミカエルの後ろでハルが「あれ、言ったんだけどなぁ……」と呟いていたがミカエルは全く聞いていなかった。



 「まぁ、でも2人に同じ趣味が出来たしいいんじゃないの?」

 「うう……それはそうですけど……」 

 「あれ? ミカエル悔しいの?」

 「あんた! さっきから黙っていれば!」

 「あーはいはい落ち着いて! ここはパーティー会場!」

 また喧嘩になりそうな2人をハルは必死に止めた。2人は互いに見つめ合い、そして笑う。ハルもその光景につい笑顔になった。



 さて、パーティーもいよいよ終盤。後は各国の女王が締結の言葉を言いパーティーをお開きにするだけだった。


 「これから天使国と悪魔国はお互いに手を取り合い交流を続けていこうと思います!」

 「しかし、それが出来たのはひとえにハル様のおかげじゃ!」

 「それでは皆様ハル様に拍手を!」 

 2人がそう言うと天使も悪魔もそして住民達もハルに向かって拍手をし、ハルは照れくさそうに控えめに手を振った。



 パーティーは無事に終わり、いよいよハル達が元の家に帰るときがやって来たのだ。

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