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私は読書がしたいだけ!~本読みスローライフがしたかっただけなのになんでこんなことに?~  作者: ラッテ・カフェ
第十四章「魔界と天界の和平締結祭」
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77.天使国の図書館

 さて、歓迎会を終えた翌日、ハル達はガブリエルから与えられた案内天使に各々行きたいところを言い、案内されていた。

 ハルの行くべき場所は既に決まっていた。その場所はもちろん、――天使国一の大図書館――である。



 「ハル様、こちらになります」

 「ありがとう。ここが天界で一番大きい図書館?」

 「はい。こちらは王宮図書館。基本的に王宮に務める者しか入れませんが、ハル様は特別でございます」

 「ホントに!?」 

 「ええ。女王陛下はハル様が本好きだと知るとすぐに入館許可の手配をしましたので」

 「うわ~~ありがたいなぁ……じゃあ早速入りますか」

 「ハル様、分かっておりますが図書館ではお静かにお願い致します」

 「はーい!」

 ハルは静かにしかし、足取り軽く図書館の中に入っていた。

 


 「うっわ~~~広い……」

 「はい。ヘタすれば王宮以上の広さ、納めてる書物はゆうに10万を超えます」

 「そんなに!?」

 「ハル様」

 「ああ、ごめんなさい」

 驚いて大声を出したハルは周りの天使達の目に気づいて思わず口を覆った。

 案内天使は引き続き説明をした。


 「中には貴重な文献もあり、王族や認められた者しか読めない物も存在しております」

 「そうなのね……」

 「まぁ、ハル様は全ての本を読めますけど」

 「え、そうなの? 嬉しいわ! 早速借りてくる!」

 ハルは静かにしかし、凄いスピードで本を20冊ぐらい借りてきた。

 その様子を見て案内天使は「……女王陛下以上ですね……」と半分感心半分呆れていた。



 図書館の一角でハルは読書をしていた。積まれた本は既に半分以上ハルの左の方に積まれており、ハルはその隣に先ほどまで読んでいた本を置いた。

 ハルが読書にふけっていると隣に気配を感じ、そこを見た。そこにいたのは綺麗な絹のような髪をお下げにし、眼鏡をかけたどこか地味な雰囲気がする少女だった。

 ハルはどこかで見たことある子だなと思いつつも読書に集中した。その少女も読書をしており、しばらくは話しかけてこなかった。

 そこからしばらくしてハルは読書していたが最後の1冊を左側に置いたとき、眼鏡の少女が話しかけてきた。



 「ハル様、ですよね……」

 「そうだけど……何で知ってるの?」

 ハルが訝しげに聞くとその少女は眼鏡を少しずらし、目を見せた。その瞳はミカエルそっくりでハルは思わず小声で言った。



 「あなたもしかしてミカエル?」

 「はい、分かってくれたようで」

 「ええー……。どこか面影はあるなーと思っていたら……」

 「まぁ普段はこうやって目立たないように変装してここに来てるのです。王女の姿のままいくと騒がしくなるので……」

 「へぇー……」

 ハルがミカエルの変装に感心していると、ミカエルはハルの手を握り、嬉々として提案した。



 「良ければ今からカフェで本の感想話しませんか?私も何冊かハル様と同じ本を読んでいましたの」

 「あ、そう? じゃあ移動しようか。その前に本戻してくるね」

 「私もご一緒します」

 そう言い、2人は本を元の場所に戻し、カフェの方へと移動した。


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