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私は読書がしたいだけ!~本読みスローライフがしたかっただけなのになんでこんなことに?~  作者: ラッテ・カフェ
第十四章「魔界と天界の和平締結祭」
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75.天使国でのトラブル?

 天界の門が開くとそこは理路整然とし、辺りは白に統一された様々な家屋が並んでいた。

 そのあまりの統一さに皆息をのみ、ただ呆然と見るしかなかった。



 「……綺麗……」

 「ホントだな……」

 「私、こっちの方が好きかも……」

 「悪魔の方のガヤガヤした感じもよかったけどね~」

 と思い思いに話しながら、恐らく中心街であろう所に馬車は向かう。

 そこは眩しくあったが、静かなところで天使達が穏やかに暮らしていた。

 ハルはその光景を目を細めながら言った。



 「いや……何というかいいですね、この光景……」

 「ホント……悪魔の国での喧騒が嘘みたいだわ……」

 ハルはそう言って、またベッドに潜り込もうとしたが、ショコラが引き留めた。



 「何で引き留めるんですか」

 「そろそろ着くぞ」

 そう言うとショコラは目の前に聳える大きなお城を指さした。それは全て雲で出来ていそうな程白く、また悪魔国のお城と大体同じかそれ以上の大きさだった。 

 ハルはその大きさに呆然とし、その隙にショコラに引きずられるようにして元の位置に戻された。



 さて、お城の門の前で馬車は止まり、悪魔国の時と同じようにドアが開けられ、衛兵に連れられてハル達は城内に入った。

 途中、城の中庭を見たときに悪魔国では見られなかった色取り取りの淡い色の花を見ながらハルは(こういう平和なところっていいよね~)と思いながら歩いていた。



 そんなことを思いながら歩いているとハル達はある一室に通された。悪魔国ではすぐに大広間に通されたハルはその衛兵に聞いた。



 「えっと……流石にいきなり面会と言うわけにはいかないのかは分かってますが……ここは……」

 「いわゆるお客様のための部屋でございます。女王陛下も王女殿下も勉強熱心な方でございまして、呼び出すのに少々……いえかなり時間をかける場合があるのです」

 「なるほどね……」

 貴族社会はおろか町の人達も交流をあまりしないハルは頷いた。衛兵は少し疲れ気味に言った。



 「はい。それに支度と準備もございまして……。全く、大事な来賓に対して申し訳ございません……」

 そう申し訳なく頭を下げた衛兵に対し、ハルは慌てて言う。

 


 「別にそういう意味で言ったんじゃないわよ? この部屋が少し気になっただけで……」

 「あ、そうですか。ここは来賓の方の部屋ですが、特に重要な方をもてなすために作られた部屋です。そこでは不敬を働かない限りは何してもいいですし、我が儘も言っていいですよ」

 「読書したいも?」

 「はい」

 「ご飯食べたいも?」

 「はい」

 「強いや……人と戦いでも?」

 「はい」

 「天使国の美女を集めてくれと言うことも?」

 「……それはちょっと……」

 「ダメか……」

 「本命いるのに何してんのよ」

 と、ミスティにいつものように制裁されるルチア。他のメンバーは呆れたようにそれを見てそして、苦笑している衛兵に向かって言った。



 「ありがとうございます。こんな素敵な部屋を用意して下さり」

 「お礼はこっちの方です! もう悪魔国と戦わなくてもいいと思うと……」

 「ところでもう入っていいのかしら?」

 「ぜひとも!」

 衛兵に案内されハル達はその部屋に入った。

 

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