69.王女殿下は読書嫌い
ハルはそこにいたルシファーに声をかけた。
「あれ、ルシファーどうしたの?」
「今日は、ハル読書?」
「うん。そうだけど。一緒に読む?」
「いいや」
「そっか……」
そう言ってルシファーは後ろを向き、図書館から寂しそうに遠ざかっていった。
ハルは疑問に思って自分の案内悪魔に聞いた。
「ルシファーどうしたのかしら?」
『オソラク昨日女王陛下ニ読書シタカッタハル様ヲ連レ回ストハ何事! ト叱ラレタ事モアリマスガ……実ハルシファー様ハ大ノ読書嫌イナンデスヨ』
「そうなの?」
『ハイ、更ニアマリハル様ヲ振リ回スナト言ワレマシタノデソレデ落チコンデイルノデショウネ』
「そうなんだ……でも読書嫌いは驚いたわね……」
ハルは少しだけ後ろ髪の引かれる思いになったが、まあいっかと思い、図書室に入った。
ハルはしばらく図書館内に設けられていた個人スペースで本を読んでいた。悪魔界の本は人間の世界の本とはまた違って面白く、ハルはどんどん引き込まれていった。
ビルとかあちらこちらに株式会社とかの看板が見えたのでビジネス書があったのは当然のことだが、まさか悪魔の世界で都市伝説本に触れるとは思わなかったのである。
春はこの事実を知って喜び、しばらくそれと同じ本を読み漁っていた。
さて、とってきた本も読み終え、まだまだ時間もあるし、何かとってこようかなと思った矢先、ハルは隣に誰かいると感じ、横を見るとなんとルシファーがいた。ハルは飛び上がってこう言った。
「あ、アンタいつの間に!?」
「シッーー! ハル声が大きいよ」
指を立ててルシファーは言った。ハルはそれを見て何とか冷静さを取り戻して、ルシファーに小声で聞いた。
「何で、ここにいるのよルシファー。あなた読書は嫌いなはずじゃぁ……」
「うん、だって本に書いてあることは難しい、字が細かいもの。それに必要な知識なら大体ス魔フォで何とかなるし」
ルシファーのその言葉を聞いてハルはあぁ、と納得する。ハルの前いた世界にもス魔フォによく似たスマホを使い調べ物をするという人は多く、ハルみたいな読書狂いは少なかったのだ。ハルはまだ腑に落ちないようでルシファーに続けて質問した。
「だったらますますなんで……」
「読書は嫌いだけどハルのことは好きだから」
「あ、そう……」
唐突な告白にハルが少し固まっているとルシファーはハルが持っていた一番上の本に興味を示した。
「ハル、これ何?」
「あ、これ? なんか悪魔界で噂になってる都市伝説の本で、ちょっと懐かしい気持ちになったから」
「ふーん……ね、それ借りていい?」
「え? まぁいいけど……」
「ありがと!」
ハルの隣にいた案内用の悪魔はルシファーの言葉に驚き、しばらくの間固まっていた。
その日のお昼、案内用の悪魔がすぐに広めたのかどうか知らないがお城では読書嫌いの王女殿下が本を借りたと大騒ぎになっていた。
ハルはそこにいたルシファーに声をかけた。
「あれ、ルシファーどうしたの?」
「今日は、ハル読書?」
「うん。そうだけど。一緒に読む?」
「いいや」
「そっか……」
そう言ってルシファーは後ろを向き、図書館から寂しそうに遠ざかっていった。
ハルは疑問に思って自分の案内悪魔に聞いた。
「ルシファーどうしたのかしら?」
『オソラク昨日女王陛下ニ読書シタカッタハル様ヲ連レ回ストハ何事! ト叱ラレタ事モアリマスガ……実ハルシファー様ハ大ノ読書嫌イナンデスヨ』
「そうなの?」
『ハイ、更ニアマリハル様ヲ振リ回スナト言ワレマシタノデソレデ落チコンデイルノデショウネ』
「そうなんだ……でも読書嫌いは驚いたわね……」
ハルは少しだけ後ろ髪の引かれる思いになったが、まあいっかと思い、図書室に入った。
ハルはしばらく図書館内に設けられていた個人スペースで本を読んでいた。悪魔界の本は人間の世界の本とはまた違って面白く、ハルはどんどん引き込まれていった。
ビルとかあちらこちらに株式会社とかの看板が見えたのでビジネス書があったのは当然のことだが、まさか悪魔の世界で都市伝説本に触れるとは思わなかったのである。
春はこの事実を知って喜び、しばらくそれと同じ本を読み漁っていた。
さて、とってきた本も読み終え、まだまだ時間もあるし、何かとってこようかなと思った矢先、ハルは隣に誰かいると感じ、横を見るとなんとルシファーがいた。ハルは飛び上がってこう言った。
「あ、アンタいつの間に!?」
「シッーー! ハル声が大きいよ」
指を立ててルシファーは言った。ハルはそれを見て何とか冷静さを取り戻して、ルシファーに小声で聞いた。
「何で、ここにいるのよルシファー。あなた読書は嫌いなはずじゃぁ……」
「うん、だって本に書いてあることは難しい、字が細かいもの。それに必要な知識なら大体ス魔フォで何とかなるし」
ルシファーのその言葉を聞いてハルはあぁ、と納得する。ハルの前いた世界にもス魔フォによく似たスマホを使い調べ物をするという人は多く、ハルみたいな読書狂いは少なかったのだ。ハルはまだ腑に落ちないようでルシファーに続けて質問した。
「だったらますますなんで……」
「読書は嫌いだけどハルのことは好きだから」
「あ、そう……」
唐突な告白にハルが少し固まっているとルシファーはハルが持っていた一番上の本に興味を示した。
「ハル、これ何?」
「あ、これ? なんか悪魔界で噂になってる都市伝説の本で、ちょっと懐かしい気持ちになったから」
「ふーん……ね、それ借りていい?」
「え? まぁいいけど……」
「ありがと!」
ハルの隣にいた案内用の悪魔はルシファーの言葉に驚き、しばらくの間固まっていた。
その日のお昼、案内用の悪魔がすぐに広めたのかどうか知らないがお城では読書嫌いの王女殿下が本を借りたと大騒ぎになっていた。




