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私は読書がしたいだけ!~本読みスローライフがしたかっただけなのになんでこんなことに?~  作者: ラッテ・カフェ
第六章「モンスターハントもスローライフの一環?」
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23.モンスターは結構レア

 その日もハルは飽きずに図書館で読書をしておりある1冊の本を手に取り、読み始める。

しかし、とあるページを読んだ後これまたいつも通りそこにいるショコラに声をかけた。


 「ショコラさん、この世界ってまあ普通にモンスターいますよね」

 「お前が前住んでた世界ではいなかったのか?」

 「まぁ、この本に載ってるようなモンスターはいませんでしたね、中身がモンスターみたいな人はたまに会いましたけど。基本本の中の話でしたよ」

 「……何があったの?」

ハルが転生者であると言うことを唯一知ってるショコラはハルの発言に少し困惑しながらも続けた。



 「しかしどうしたいきなりモンスター図鑑を広げて」

 「いえちょっとだけ気になるんですよ、この一文見てください」

 「どれどれ?」

そう言い、ハルはショコラの方に本を寄せる。ハルはうろこで覆われた巨大なトカゲの画像を見せながら言った。



 「ここ、『意外に肉は美味い』ってかいてあるんですよ。モンスターって美味しいんですかね」

 「まぁ、基本獣とかトカゲとかは美味しいわね」

 「食べたことあるんですね」

 「冒険者もやっていたときあるからね」

 「……ショコラさんって意外にハイスペックなんですね……」

 「お前喧嘩売ってんのか」

ショコラのちょっと意外な発言に若干上から目線な発言になったハル。

ハルの言葉にカチンときつつもショコラは冷静になりハルに言った。



 「まぁ、モンスターの肉なんて今はあまり食べないけどな」

 「そうなんです?」

 「そもそも流通しないんだよ。大抵は冒険者達で消費するし、一部モンスターは残らず塵になるから。昔は魔王だのそう言うのがいたからモンスターもたくさんいたけど今は魔界の名残の魔力でたまに暴走する程度だからな」

 「ちょっとその話詳しく聞かせてくれません?」

 「長くなるから後でいいか?」

 モンスターの肉以上に気になる発言が出てきたもののスルーされて少し寂しくなるハル。そんなハルに追い打ちをかけるようにショコラが言う。



 「それにここはモンスターなんてあまり来ないからな」

 「ええ……そんなぁ……私の楽しい異世界ライフがぁ……」

 「既に楽しいやつが何を言う」

 「そんなぁショコラさん! モンスターとか呼べません? 美味しそうなやつでいいから!」

 「自ら図書館の平穏を崩そうとするな」

そう言って、ハルを払い除けようとするショコラだったが、ハルの力は意外に強く中々離れない。そうこうしてるとルビィがやって来て「ショコラ様、本日の畑当番ですが……」と呼びに来たのでそれに乗じて何とか抜け出し、その日は平穏に終わった。



 しかし、そこから数日後。


ハルはベッドから目覚めたが何やら外が騒がしいと思い、何かあったのかショコラに聞きに行こうとした。すると、ショコラが慌ただしく息を切らしながらハルの部屋へと駆け込んだのだ。


 「ハル! 大変だ! ちょっと結界を張ってくれないか?」

 「どうしたんです? そんなに慌てて……」

 「今は説明している暇なんて無いんだ!とりあえず言えるのはこのままだと屋敷がヤバい」

 「わ、分かりました……」

その言葉を聞き、危機感を持ったハルは結界をショコラと共同で張る。結界を張って、落ち着いたのか安堵の息をついたショコラにハルが聞いた。


 「一体全体何があったんです?」

 「何か知らないが昨夜から森の方面でモンスターが大量発生。リディルの町でも応急処置を執っている状態だ。数は多いが如何せん数が多くてな」

 「そんなことが……屋敷の皆は?」

 「とりあえず待機させてるがまだ何人かは寝てるな。まぁ下手に刺激して欲しくないから起こす気は無いが……」

 「私は?」

 「お前は強そうだからな」

 「そんな理由で……」

と口を尖らせ、不満な顔になるハル。しかし、ショコラはそんなハルを気にかけずさらに言う。


 「とりあえず、私もある程度は片付けてきたが多くてな。何とか抑えているが時間の問題だ」

 「はぁ、それなら安心ですけど……」

とハルはカーテンを開ける。すると目の前に驚きの光景が広がった。

ハルは窓を見ると空にたくさんの影が見えるのを確認した。そして普通にカーテンを閉め、またベッドに潜り込んだのだ。


 「馬鹿野郎! 話は終わってないし、さっきの様子見たらまだ解決してないだろ!」

 「だって眠いもん」

 「子供か!」 

 「うるっさいなーもう少しだけ寝かせてくださいよ」

 「ふーん、ところでさっきの鳥みたいなやつ食えるぞ」

 「え!? 本当ですか!」

 「ああ、マジだ」

 「分かりました! 行きます!」

ショコラの口車にすっかり乗せられたハルは手軽な魔道書を何冊か持っていき、外に出る支度をした。それを見てショコラは(コイツチョロいな)と密かに鼻で笑っていたのだ。

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